PC電源ユニットの選び方をわかりやすく解説【はじめての自作PC】

こんばんは、クスノキです。初めての自作PCで多くの方が迷うのが電源ユニット。電源ユニットをどれにするかを決めるポイントにはいくつかあります。

電源ユニットは選び方を間違えると電力不足で起動しないこともあります。今回は自作PC初心者の方向けに電源ユニットの選び方のポイントや注意点についてまとめます。

2024年6月におすすめのゲーミングPC

製品名NEXTGEAR JG-A7G6TG-Tune DG-I7G7S
G-GEAR GE9J-M242/ZBH
CPURyzen 7 7700i7-14700Fi9-14900KF
GPURTX 4060 TiRTX 4070 SUPERRTX 4080 SUPER
性能目安✕4K/60FPS
△WQHD/60FPS
◯フルHD/144FPS
◯フルHD/60FPS
✕4K/60FPS
◯WQHD/60FPS
△フルHD/144FPS
◯フルHD/60FPS
◯4K/60FPS
◯WQHD/60FPS
◯フルHD/144FPS
価格¥209,800¥299,800¥449,800
公式ページ詳細を見る  詳細を見る詳細を見る
※性能目安は負荷の重いサイバーパンク2077を基準とするもの
◯:設定を落とさず実現可能
△:設定を落とすことで実現可能
✕:実現不可

PC電源ユニットの選び方

PCと一言で言ってもその種類はさまざま。ゲーミングPCやクリエイター向けPC、ワークステーションなどいろんな呼ばれ方をするPCですが、どんな用途であれ絶対に欠かせないパーツが電源ユニットです。

電源ユニットはマザーボードやCPU、グラボと言った各パーツに電力を効率的に供給するためのものなので構成スペックの消費電力に満たない電源容量ではPCが正しく動作しない可能性があります。

とは言っても、電源ユニットをどう選べば良いのか。大きく4つのポイントがあるのでそれぞれ解説します。

電源容量は合計消費電力の約1.3~1.5倍

初心者の方はPCの電源ユニットは各パーツの消費電力を合計した値の1.5~2倍の容量にしましょう。

費用を抑えるコスパ重視の方はPCの電源ユニットは各パーツの消費電力を合計した値の1.3~1.5倍の容量にしましょう。

理由は電源負荷率が50%の時が最も電源にとって心地のよい状態であり、これが電源ユニットの寿命を長くすることに寄与し、発熱を抑えられます。将来パーツを新調したりする際の余裕分としても重要です。

600W必要なPC構成で電源ユニットの容量が600Wであった場合、電源ユニットは常に100%の力で全力疾走することになります。しかし600W必要なPCで1200Wの電源を使用するのであれば余裕を持って走ることができます。

そしてPCの電源ユニットにおいて最も余裕を持って気持ちよく走れる(変換効率の良い)負荷率が50%に設計されているので各パーツの消費電力の合計値の2倍の電源ユニットを搭載しましょうと言われているわけです。

ただし。PCを普通に使う上で100%の電力が使用することは非常に稀です。CPUやグラフィックボードやSSDをすべて100%で動員されることは余程変態的に使わない限り難しいです。

このことから当サイトでは各パーツの消費電力を合計した値の1.5倍の電源ユニットを搭載しておけば余剰分も含めて十分と考えます。

電力変換効率とは:

入力された電力をPCで使える電力に変換される比率のこと

例:電力変換効率が80%で600Wの電源ユニットの場合、480Wが使用可能な電力となり残り20%は熱などに変換されることになります

負荷率とは:

電源ユニットの容量と各種パーツの消費電力の比率のこと

例:1000Wの電源ユニットに500Wの負荷をかけると負荷率が50%と表記します

電源ユニットの品質判断は80 PLUS認証

PCの電源ユニットは80 PLUS(エイティープラス)と呼ばれる規格が設けられており、どのランクの認証を受けているかでその電源ユニットの性能がわかるようになっています。

現在80 PLUSには6種類のランクが設けられており、それぞれ以下のような違いがあります。

ランクアイコン電力変換効率
負荷率
20%
負荷率
50%
負荷率
100%
80 PLUS80%80%80%
80 PLUS Bronze82%85%82%
80 PLUS Silver85%88%85%
80 PLUS Gold87%90%87%
80 PLUS Platinum90%92%89%
80 PLUS Titanium92%94%90%

どのランクの電源ユニットを選ぶかはユーザーによって異なるので一概には言えませんが一般的に80 PLUS Gold以上の電源ユニットを選べば間違いないと言われています。

予算に余裕がある方は80 PLUS Titaniumも候補になりますし、予算に限りがある方は80 PLUS Bronzeの電源ユニットでも良いでしょう。

より電力変換効率の優れている電源ユニットの方が同じ電源容量であっても高価になります。

ケーブルの種類や数に不足はないか?着脱可能か?

電源ユニットは種類によってケーブルの数や個数が異なります。基本的なケーブルはどの電源ユニットにもついていますが、グラボの補助電源ケーブルのピンの数には注意しましょう。

補助電源に8ピンが必要なグラボを買ったのに、電源側は6ピンしかないなんてミスがよく見られます。

また、電源ユニットの種類によって必要なケーブルだけを装着し、不要なケーブルは装着しない着脱可能式のものとそうでないものがあります。これは見た目に影響が出ます。PCのサイドパネルを透明にする場合は内部がスッキリ見せるためにケーブルの着脱が可能な電源ユニットを選ぶと良いでしょう。

電源ユニットはケースにおさまるサイズか

電源ユニットには「ATX」と「SFX」と呼ばれる2つの大きさに関する規格があります。

ATXの方が大きくSFX電源のほうが小さいです。

これは自分が購入するPCケースのサイズが何かに合わせてください。一般的に用いられるのはATX電源ですが、小型のPCケースで自作PCを組みたいという方はそのケースがどちらの電源に対応しているか確認するようにしましょう。

各パーツの合計消費電力の求め方

電源ユニットの選び方がわかったら次にすることは自分が作ろうとしている自作PCにはどれくらいの容量が必要かの確認です。

下記の簡易的な公式を使ってください。

(CPUの消費電力+グラボの消費電力+75W)x 1.5=推奨電源容量

75Wの内訳はおおまかにマザーボードが50W、メモリが15W、SSD(HDD)が10Wなどですね。CPUとグラボを除いたその他のパーツが必要とする消費電力の総和がおよそ75Wです。

CPUとグラボの消費電力は下記表を参考にしてください。

CPU/GPUの使用電力目安表
モデル名ベース時最大ターボ時
Intel
14世代
i9-14900K125W253W
i9-1490065W219W
i7-14700K125W253W
i7-1470065W219W
i5-14600K125W181W
i5-1460065W154W
i5-1450065W154W
i5-1440065W148W
13世代
i9-13900K125W253W
i7-13700K125W253W
i7-1370065W219W
i5-13600K125W181W
i5-1360065W154W
i5-1350065W154W
i5-1340065W148W
12世代
i9-12900K125W241W
i9-1290065W202W
i7-12700K125W190W
i7-1270065W180W
i5-12600K125W150W
i5-1260065W117W
i5-1250065W117W
i5-1240065W117W
i3-1210060W89W
11世代
i9-11900K125W-
i7-11700K125W-
i7-1170065W-
i5-11600K125W-
i5-1160065W-
AMD
Ryzen 7000シリーズ(第5世代)
Ryzen 9 7950X170W-
Ryzen 9 7900X170W-
Ryzen 7 7700X105W-
Ryzen 7 770065W
Ryzen 5 7600X105W-
Ryzen 5000シリーズ(第4世代)
Ryzen 9 5950X105W-
Ryzen 9 5900X105W-
Ryzen 7 5800X105W-
Ryzen 7 5700X65W-
Ryzen 5 5600X65W-
Ryzen 5 560065W-
Ryzen 3000シリーズ(第3世代)
Ryzen 9 3950X105W-
Ryzen 9 3900X105W-
Ryzen 7 3800X105W-
Ryzen 7 3700X65W-
モデル名使用電力目安
NVIDIA
RTX 40シリーズ
RTX 4090450W
RTX 4080 SUPER320W
RTX 4080320W
RTX 4070 Ti SUPER285W
RTX 4070 Ti285W
RTX 4070 SUPER220W
RTX 4070200W
RTX 4060 Ti165W
RTX 4060115W
RTX 30シリーズ
RTX 3090 Ti450W
RTX 3090350W
RTX 3080 Ti350W
RTX 3080320W
RTX 3070 Ti290W
RTX 3070220W
RTX 3060 Ti200W
RTX 3060170W
RTX 3050130W
RTX 20シリーズ
RTX 2080 Ti250W
RTX 2080 SUPER250W
RTX 2080215W
RTX 2070 SUPER215W
RTX 2070175W
RTX 2060 SUPER175W
RTX 2060160W
GTX 16シリーズ
GTX 1660 Ti120W
GTX 1660 SUPER125W
GTX 1660120W
GTX 1650 SUPER100W
GTX 165075W
GTX 1080 Ti250W
GTX 1080180W
AMD
Radeon 7000シリーズ
Radeon RX 7900 XTX355W
Radeon RX 7900 XT315W
Radeon RX 7800 XT263W
Radeon RX 7700 XT245W
Radeon RX 7600165W
Radeon 6000シリーズ
Radeon RX 6950 XT335W
Radeon RX 6900 XT300W
Radeon RX 6800 XT300W
Radeon RX 6800250W
Radeon RX 6750 XT250W
Radeon RX 6700 XT230W
Radeon RX 6650 XT180W
Radeon RX 6600 XT160W
Radeon RX 6600132W
Radeon RX 6500 XT107W
Radeon RX 640053W
Radeon 5000シリーズ
Radeon RX 5700 XT225W
Radeon RX 5700180W
Radeon RX 5600 XT150W
Radeon RX 5600150W
Radeon RX 5500 XT130W

これらの式を用いて具体的にAというCPUとBというグラボの場合どれくらいの電源ユニットが必要になるかを次項で解説します。

この構成なら必要な電源ユニットはどれくらい?

具体的に電源容量を決める際の計算式をいくつかのスペック構成で試してみましょう。

前項最後にCPUとグラボの消費電力目安表を載せているので自分が作ろうとしているスペックに当てはめてみてくださいね。

Aパターン(i7-13700K & RTX 4070)

パーツ製品名使用電力目安
CPUIntel Core i7-13700K125W
GPUNVIDIA GeForce RTX 4070200W
その他約75W
合計使用電力目安:400W
おすすめ電源容量:600W

CPUに「Intel Core i7-13700K」をグラボに「NVIDIA GeForce RTX 4070」を搭載するような自作PCを組む場合の電源ユニットの容量は650Wがおすすめです。

ただしこれはあくまでも最も電力変換効率の良い電源容量がこの構成の場合約650Wであるので、予算に限りがある方は550Wの電源を購入しても良いでしょう。

Bパターン(i7-13700K & RTX 4080)

パーツ製品名使用電力目安
CPUIntel Core i7-13700K125W
GPUNVIDIA GeForce RTX 4080320W
その他約75W
合計使用電力目安:520W
おすすめ電源容量:780W

CPUに「Intel Core i7-13700K」をグラボに「NVIDIA GeForce RTX 4080」を搭載するような自作PCを組む場合の電源ユニットの容量は850Wがおすすめです。

Cパターン(i5-13600K & RTX 3060)

パーツ製品名使用電力目安
CPUIntel Core i5-13600K125W
GPUNVIDIA GeForce RTX 3060170W
その他約75W
合計使用電力目安:370W
おすすめ電源容量:555W

CPUに「Intel Core i5-13600K」をグラボに「NVIDIA GeForce RTX 3060」を搭載するような自作PCを組む場合の電源ユニットの容量は650Wがおすすめです。

ただしこれはあくまでも最も電力変換効率の良い電源容量がこの構成の場合約650Wであるので、予算に限りがある方は550Wの電源を購入しても良いでしょう。

おわりに

改めてPC電源ユニットの選び方のポイントを見てみましょう。

電源ユニットはPCの心臓部。体の大きさに対して非力な心臓では元気よく動くことができません。自分のPCスペックの場合その電源ユニットで十分なのかどうかよく確認してくださいね。



クスノキ

クスノキ

調べても難しく書いてあることが多い自作PCに関する情報をわかりやすく、それでいて網羅度の高いコンテンツ作成を目指しています。レビューもおすすめです。

カテゴリー:
関連記事