モニターの解像度の違いまとめ:フルHD/QHD/WQHD/4K

こんばんは、クスノキです。PCモニターやスマホを選ぶときにスペックを見ると解像度にはいくつかの種類があることがわかります。良く見るフルHDから最近では4Kまで。映像業界では8Kなんて言葉も出てきましたね。

今回はモニターの解像度にはどんな種類があり、それぞれどのような違いがあるのか解説します。

解像度とは

解像度とは画像の密度を示す数値のことです。

1920×1080や1280×720のように「◯◯x◯◯」という表記を見たことがあると思いますが、これが解像度です。

どちらが横でどちらが縦かはデバイスによりますが、基本的に横x縦で表記されています。

はじめて解像度について知ったという方はこの数字が大きいとどうなるのか、小さいとどうなるのかイメージがわかりづらいと思います。画像をご覧ください。

出典:解像度 – Wikipedia

解像度は点(ドット)の集まりなので1×1だと一色のタイルでしかありません。しかし数字が大きくなると表現できる幅が広がり、なめらかで細かな画像を表示することができるようになります。

解像度は1920×1080のフルHD、1280×720のHDのように用語が割り当てられているものだけでなく用途によってバラバラなのですが、一般的な製品に採用される解像度にはフルHDやWQHD、4Kといった言葉が割り当てられています。

現在多くの製品で採用されている主な解像度には以下のようなものがあります。

解像度(横x縦)おすすめ用途
HD1280 x 720あまり使われない
フルHD1920 x 1080一般用途全般
動画視聴
ゲーム
WQHD
(QHD)
2560 x 1440ゲーム
デザイン
クリエイティブ作業
4K3840 x 2160映画視聴
ゲーム
デザイン
カラーマネジメント

これらの解像度はすべてアスペクト比が16:9を前提にして作っていますが、ウルトラワイドモニターのようなアスペクト比が異なるものは解像度も2560 x 1080や3840 x 1440のようになります。

新しい言葉が出てきました。アスペクト比とはどういう意味でしょうか。

アスペクト比とは

アスペクト比とは解像度の横x縦の比率のことです。1920と1080は比率にして16:9になります。

テレビもPCのモニターも基本的に16:9という比率で作られています。ウルトラワイドモニターと呼ばれる横長のモニターはアスペクト比が異なり21:9を採用していることが多いです。

以前はスマホも16:9で作られていましたが、最近では独自のアスペクト比率を採用する傾向にあります。20:9だったり19.5:9だったり。スマホは縦のほうが長いため、9:20のような表記がされることもしばしばあります。

映画は21:9という比率で作られているため、写真や動画撮影に力を入れているSonyのXperiaは画面比率も21:9を採用しているようです。

業務用になると16:9ではなく16:10のものがあったり最近では柔軟になりましたが、今でもベースは16:9です。

解像度の違い

HD

HDとは高精細度ビデオ(High Definition)の略で解像度は1280×720です。モニター製品ではあまり見なくなりました。

YouTubeの画質設定で720pというものを見たことがあると思いますが、これがHD画質を意味します。

最近ではあまり使われなくなった用語ですが、HDを基準にして様々な用語が作られているので基準として知っておくと全容をつかみやすくなると思います。

フルHD

フルHDは多くの機器で採用されている規格で解像度は1920×1080です。YouTubeの画質設定で言うなら1080pがフルHDを意味します。

一般的に流通している多くのモニターはフルHDで作られています。FHDと表記されることもあります。Full HDの略です。

QHD&WQHD

QHD・WQHDの解像度は2560×1440です。

QHDとは(Quad HD)の略です。Quadとは数字の4を意味します。つまり、HD画質を4枚並べるとQHD画質になるということです。横に2倍、縦に2倍。1280の2倍は2560。720の2倍が1440。

では、WQHDとは何なのか。実はQHDと同じです。

QHDとWQHDと分けられているのだからなにか違いがあるのだろうと思われるかもしれませんが、解像度は同じで業界の宣伝文句によって生まれた用語です。WQHDのWはWidescreenであることからワイド画面であることを強調したかったために呼び始められたと言われています。

一般的にPCモニターではQHDは使われずWQHDが使われています。

4K

4Kという解像度もよく目にするようになりました。解像度は3840×2160です。

現在4Kというと3840×2160という解像度で認識されますが、実は4Kと呼ばれる解像度には2種類あります。

それはアメリカの大手映画製作会社が加盟する団体のDigital Cinema Intiatives(DCI)が定義した”4K”の解像度で4096×2160というものがあります。アスペクト比は1.90:1です。

これは映画関連企業が定義した解像度なだけあって、映画館などの映像作品でよく用いられることが多いです。

一般的になっている3840×2160は国際電気通信連合(ITU)が4Kとして定義したもので我々が日常生活で目にする4Kのほとんどはこちらの解像度が用いられています。

5K

AppleのiMacを筆頭に5Kと呼ばれる解像度を見る機会も出てきました。5Kの解像度は5120×2880です。

4K解像度にHD解像度が追加されているのでプラス1して5Kというわけです。

5Kは映像関係者やカメラの現像を行うような方にニーズのある解像度で2024年時点でも一般的な解像度ではありません。

おわりに

主要な解像度の違いを解説しました。モニターを選ぶときはこの解像度を決めてリフレッシュレートや色域、大きさも決めて購入することになります。

モニター購入時の参考になれば幸いです。



クスノキ

クスノキ

調べても難しく書いてあることが多い自作PCに関する情報をわかりやすく、それでいて網羅度の高いコンテンツ作成を目指しています。レビューもおすすめです。

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