こんばんは、クスノキです。グラフィックボードを選ぶときの参考になるように主要なベンチマークスコアと具体的にどのグラフィックボードが必要なのかがわかる性能比較表を作りました。
後半ではApex Legendsを基準にしたグラフィックボードの目安表を作ったので144FPS安定させるにはどれくらい必要なんだろうと気になっている方の疑問にも応えます。
2024年10月におすすめのゲーミングPC
製品名 | NEXTGEAR JG-A7G6T | G-Tune DG-I7G7S | G-GEAR GE9J-M242/ZBH |
---|---|---|---|
CPU | Ryzen 7 7700 | i7-14700F | i9-14900KF |
GPU | RTX 4060 Ti | RTX 4070 SUPER | RTX 4080 SUPER |
性能目安 | ✕4K/60FPS △WQHD/60FPS ◯フルHD/144FPS ◯フルHD/60FPS | ✕4K/60FPS ◯WQHD/60FPS △フルHD/144FPS ◯フルHD/60FPS | ◯4K/60FPS ◯WQHD/60FPS ◯フルHD/144FPS |
公式ページ | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
◯:設定を落とさず実現可能
△:設定を落とすことで実現可能
✕:実現不可
目次
グラボ性能比較表(ベンチマークスコア)
グラフィックボードのベンチマークとして参考になる「3D Mark Timespy」のスコア表です。各ベンチマークのスコア目安も用意しているので合わせて参考にしてください。
3D Mark Time SpyテストはDirectX 12でのベンチマークテストとなっており、レンダリング解像度は2560×1440(WQHD)。これからゲーミングPCを購入する方にとって参考にしやすいベンチマークです。
ベンチマークスコアごとの見方と目安表を作ったのでこれを元に参考にしてください。
3D Mark Time Spyの見方・ゲーム時の目安 | ||
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20000~ | 非常に快適 | 2023年以降のハイエンドGPUで確認されるスコア帯。4K60FPSで余裕を持って安定する性能。 |
15000~19999 | 非常に快適 | 最強を目指したい方が追い求めるスコア帯。 フルHDやWQHDではほぼ全てのゲームが144FPS以上で非常に快適。4Kで安定するが一部ヘビー級では重いことも。 |
10000~14999 | とても快適 | 高FPS維持や予算に余裕があるゲーマーにおすすめできるスコア・価格帯。 フルHDでは多くのゲームが144FPS以上で安定。WQHDでも多くのゲームが快適。 |
7000~9999 | 快適 | これからPCを買う人は基準にしたいスコア・価格帯。 フルHDでほぼすべてのゲームが100FPS以上で非常に快適。軽めのゲームならWQHDでも快適。 |
4000~6999 | 普通 | フルHDでほぼ全てのゲームが快適。負荷の重いゲームでは不満を感じることも。WQHDは厳しい。 |
2500~3999 | やや重たい | フルHDである程度のゲームが快適。最近のゲームは負荷が重いこともあり性能に不満を感じる場面も多い。今からのPC購入であれば最低でも1ランク上の性能は欲しい。 |
1000~2499 | 重たい | 2023年のゲーム環境ではフルHDでの満足行く動作には性能不足。 |
~999 | 動作困難 | 2023年環境では厳しい。 |
GPU | スコア |
---|---|
NVIDIA GeForce RTX 4090 | 39,865 |
AMD Radeon RX 7900 XTX | 34,122 |
NVIDIA GeForce RTX 4080 SUPER | 30,282 |
NVIDIA GeForce RTX 4080 | 29,910 |
AMD Radeon RX 7900 XT | 28,621 |
NVIDIA GeForce RTX 4070 Ti SUPER | 26,252 |
AMD Radeon RX 6950 XT | 25,860 |
AMD Radeon RX 6900 XT | 25,485 |
NVIDIA GeForce RTX 4070 Ti | 25,157 |
NVIDIA GeForce RTX 3090 Ti | 24,453 |
NVIDIA GeForce RTX 3090 | 23,857 |
NVIDIA GeForce RTX 4070 SUPER | 23,547 |
NVIDIA GeForce RTX 3080 Ti | 23,114 |
AMD Radeon RX 6800 XT | 22,844 |
NVIDIA GeForce RTX 3080 | 20,455 |
NVIDIA GeForce RTX 2080 Ti | 18,824 |
AMD Radeon RX 6800 | 18,498 |
NVIDIA GeForce RTX 4070 | 17,736 |
NVIDIA GeForce RTX 3070 Ti | 17,185 |
NVIDIA GeForce RTX 3070 | 15,959 |
Intel Arc A770 | 15,289 |
NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti | 15,163 |
AMD Radeon RX 6750 XT | 15,002 |
AMD Radeon RX 6700 XT | 14,871 |
Intel Arc A750 | 14,021 |
NVIDIA GeForce RTX 3060 Ti | 13,667 |
NVIDIA GeForce RTX 2080 SUPER | 13,462 |
NVIDIA GeForce RTX 2080 | 13,119 |
AMD Radeon RX 6650 XT | 12,091 |
NVIDIA GeForce RTX 2070 SUPER | 12,064 |
NVIDIA GeForce RTX 4060 | 11,869 |
AMD Radeon RX 5700 XT | 11,755 |
AMD Radeon RX 6600 XT | 11,611 |
NVIDIA GeForce RTX 2070 | 10,971 |
NVIDIA GeForce RTX 3060 | 10,847 |
NVIDIA GeForce RTX 2060 SUPER | 10,471 |
AMD Radeon RX 5700 | 10,301 |
AMD Radeon RX 6600 | 10,117 |
AMD Radeon RX 5600 XT | 9,421 |
NVIDIA GeForce RTX 2060 | 9,324 |
NVIDIA GeForce RTX 3050 | 7,710 |
NVIDIA GeForce GTX 1660 SUPER | 7,439 |
AMD Radeon RX 6500 XT | 5,836 |
AMD Radeon RX 5500 XT | 5,831 |
Intel Arc A380 | 5,073 |
AMD Radeon RX 6400 | 4,137 |
この中で現在容易に購入可能なのは「NVIDIA GeForce RTX 40シリーズ」、「AMD Radeon HD 7000シリーズ」、「Intel Arc A7/3」シリーズです。
性能的には「RTX 30」世代の方が高いものもありますが流通の都合上、2023年にゲーミングPCを買う場合は上記3世代のどれかから選ぶことになるでしょう。(中古除く)
具体的なグラボの性能比較・目安表(ゲーム基準)
ベンチマークスコアだけじゃなくて実際のゲームでどれくらい快適かわかるようにApex Legendsとサイバーパンク2077での快適度を表にしました。
今発売されているNVIDIAの「RTX 40」世代における性能目安は以下のとおりです。実際の性能はゲームが求める負荷に依存するので下記リストに当てはまらない作品もある点はご容赦ください。
FPSゲームにおけるグラフィックボード別快適度(Apex Legendsで想定):
RTX 4090 | RTX 4080 SUPER | RTX 4080 | RTX 4070 Ti SUPER | RTX 4070 Ti | RTX 4070 SUPER | RTX 4070 | RTX 4060 Ti | RTX 4060 | GTX 1660 Super | |
4K/60FPS | とても快適 | とても快適 | とても快適 | とても快適 | とても快適 | とても快適 | とても快適 | 快適 | 快適 | 厳しい |
WQHD/144FPS | とても快適 | とても快適 | とても快適 | とても快適 | とても快適 | とても快適 | 快適 | 快適 | 快適 | 厳しい |
WQHD/60FPS | とても快適 | とても快適 | とても快適 | とても快適 | とても快適 | とても快適 | とても快適 | とても快適 | とても快適 | 快適 |
フルHD/240FPS | とても快適 | とても快適 | とても快適 | とても快適 | とても快適 | とても快適 | 快適 | 厳しい | 厳しい | 厳しい |
フルHD/144FPS | とても快適 | とても快適 | とても快適 | とても快適 | とても快適 | とても快適 | とても快適 | とても快適 | とても快適 | 厳しい |
フルHD/60FPS | とても快適 | とても快適 | とても快適 | とても快適 | とても快適 | とても快適 | とても快適 | とても快適 | とても快適 | とても快適 |
アクションRPGにおけるグラフィックボード別快適度(とても重いサイバーパンク2077で想定):
RTX 4090 | RTX 4080 SUPER | RTX 4080 | RTX 4070 Ti SUPER | RTX 4070 Ti | RTX 4070 SUPER | RTX 4070 | RTX 4060 Ti | RTX 4060 | GTX 1660 Super | |
4K/60FPS | とても快適 | 快適 | 快適 | 厳しい | 厳しい | 厳しい | 厳しい | 厳しい | 厳しい | 厳しい |
WQHD/60FPS | とても快適 | とても快適 | とても快適 | とても快適 | とても快適 | とても快適 | とても快適 | 快適 | 快適 | 厳しい |
フルHD/144FPS | とても快適 | とても快適 | とても快適 | とても快適 | とても快適 | 快適 | 快適 | 快適 | 快適 | 厳しい |
フルHD/60FPS | とても快適 | とても快適 | とても快適 | とても快適 | とても快適 | とても快適 | とても快適 | とても快適 | 快適 | 快適 |
快適:設定を落とすことで実現可能
厳しい:その価格帯での実現は難しい
※ボトルネックが発生していない場合の目安
Apex Legends基準で選ぶグラボ
上の比較表を見てみるとApex Legendsは「GTX 1660 SUPER」でもフルHD・60FPSで快適に動作させることができます。フルHD・144FPSも標準的な「RTX 4060」で十分そうです。240FPSになるとハイエンド向けグラボでないと厳しくなり「RTX 4070 Ti」以上が望ましいですね。
WQHDや4KでApex Legendsを遊ぶ方もいると思いますが、WQHDで144FPS目指すなら「RTX 4080」以上が必須条件になります。
サイバーパンク2077で基準で選ぶグラボ
Apex Legendsの負荷はそれほど重くないことがわかりましたが、一転サイバーパンク2077は2023年時点でもトップクラスの重さを誇ります。このゲームが快適に動くならほぼすべてのゲームが快適と考えて良いでしょう。
比較表を見てみるとサイバーパンク2077はフルHD・60FPSで安定的に動作するのは「RTX 4060 Ti」からになります。WQHDで60FPS安定動作には「RTX 4070」が必要で、4K・60FPS安定させるには最高級の「RTX 4090」でやっと実現可能になります。
これらの目安表は動作を軽くするNVIDIA DLSSをオフにした素の状態での目安になるので、DLSSを有効にした状態ではいくらか見方が変わってきます。
グラボを選ぶときの注意点
これまで紹介してきた目安はゲームをプレイするときに裏で重い処理を行っていないときのものになります。
実際には裏で色々な処理を行うことでしょう。Discordで喋りながら遊ぶ程度であれば気にする必要はありませんが、ゲーム実況のための録画や配信をしながらゲームすることを想定している場合は余裕を持った性能にしておく必要があります。
上級者になればPCを2台用意して負荷を分散して快適な録画・配信環境を整える方もいますが、1つのPCでゲームをプレイし録画も行う方法が一般的なので、自分の用途は目安にピッタリのものではなく余裕をもたせたグラボの方が良いかどうか見極めるようにしましょう。
おわりに
グラフィックボードの比較・目安表を作りました。BTOでゲーミングPCを買う場合にせよ自作するにせよパーツ選びの際の基準は持っておきたいです。基準を知っておくとそのグラボで過不足ないか見極められるようになるので無駄な出費をせずに満足の行くPCを購入できます。
PC購入の際の参考になれば幸いです。