G-Tune DG-I7G7S実機レビュー – i7-14700F/RTX4070 SUPER

こんばんは、クスノキです。

マウスコンピューターのゲーミングPC「G-Tune DG-I7G7S」をレビューします。

レビューに使用した「G-Tune DG-I7G7S」はマウスコンピューターよりお借りしたものです。
※記載内容は2024年3月のレビュー記事公開時点のものであり、製品の仕様及び販売価格は、変更される可能性があります。

「G-Tune DG-I7G7S」:一問一答

Q:「G-Tune DG-I7G7S」のCPUとグラボ何?

CPUIntel Core i7-14700F
グラボNVIDIA GeForce RTX 4070 SUPER(GDDR6 12GB)

Q:「G-Tune DG-I7G7S」は快適にゲームができる?

ほぼすべてのゲームがフルHDでとても快適に遊ぶことができます。競技系のゲームはフルHDで240FPS以上で安定させられます。

サイバーパンク2077を筆頭とする負荷の高いゲームでもフルHDなら60FPS以上でとても快適で、多くのゲームでWQHDまでは快適です。4Kで快適に遊べるかどうかはゲームタイトルやグラフィック設定に依存します。

Q:「G-Tune DG-I7G7S」の値段は?

G-Tune DG-I7G7S」はレビュー時点で289,800円で販売されています。マウスコンピューターでは36回まで金利0の分割払いに対応しています。

回数負担金額
一括¥289,800
12回¥24,150/月
24回¥12,075/月
36回¥8,050/月

「G-Tune DG-I7G7S」のスペック(仕様)

CPUIntel Core i7-14700F
CPUクーラー水冷クーラー 240mmラジエーター
メモリ(RAM)DDR5-4800 32GB(16GBx2)※
グラボNVIDIA GeForce RTX 4070 SUPER(GDDR6 12GB)
(Displayportx3, HDMIx1)
SSD1TB(NVMe M.2 Gen4x4) ※
HDD– ※
電源750W(80PLUS BRONZE) ※
マザーボードIntel B760(ATX, SATA 6Gbpsx4, M.2×2)
光学ドライブ
 LAN1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T対応
無線LANWi-Fi 6E
Bluetooth 5
 寸法
(幅x奥行きx高さ)
189 x 396 x 390 mm, 11kg
OSWindows 11 Home 64bit(DSP) ※
価格¥289,800[税込]~

「G-Tune DG-I7G7S」の外観・デザイン

外観

G-Tune DG-I7G7S」のPCケースの正面にはG-Tuneのロゴが刻印されており、電源ボタンは正面右上に位置しています。

底面には4箇所にインシュレーターが装着されています。インシュレーターはPCが動作することによって生じる微振動を抑制するための部品で、優れた静音性を実現します。

加えて底面にはホコリの侵入を防ぐためのダストフィルターが装着されています。フィルターはマグネットで本体にくっついているだけなので取り外しがかんたんです。

  • 前面:
    • USB 3.0 x 2
    • マイク入力/モノラル x 1
    • ヘッドホン出力 x 1
  • 背面:
    • USB 3.0 x 2
    • USB 2.0 x 2
    • USB-C x 1
    • LAN x 1
    • マイク入力(モノラル) x 1
    • ラインイン x 1
    • ラインアウト x 1
  • 背面グラボ:
    • HDMI x 1
    • DisplayPort x 3

PC内部へのアクセス方法

G-Tune DG-I7G7S」を掃除したり中のパーツを交換するときは本体左側面にある2つのビスを緩めることで内部にアクセスすることができます。

BTOメーカーによってはパーツを交換することで保証が受けられなくなりますが、保証期間が終了したあとであれば問題ありません。マウスコンピューターはパーツを購入時の状態に戻すことで保証期間内であれば再び保証が受けられます。詳しくは標準製品保証規定をご確認ください。

次のような場合及び事項については、保証期間内であっても保証の適用外とします。なお、保証適用外の事由によって生じた製品の修理に関しては、理由の如何にかかわらず有償となります。

  • (1) お客様又は第三者の故意、過失又は不適切な行為(分解・改造等)に起因して生じた故障又は損傷
  • (10) 増設部品の接触不良、設定の誤り、改造、弊社サポートスタッフの指示によらないBIOSアップデート、オーバークロック等の動作を行ったことによる故障又は損傷
  • (12) 製品の基幹構成部品(マザーボード、CPU、ケース、電源及びACアダプター等)が、工場出荷時もしくは販売店でのご購入時の構成と異なる場合
マウスコンピューター 標準製品保証規定

「G-Tune DG-I7G7S」のゲーム性能

G-Tune DG-I7G7S」は実際のゲームでどれくらい快適なのか検証します。各ゲームの快適度目安は「ストーリー重視」と「競技系」に分けます。

ストーリーやアクションを重視するゲームでの目標値(例:サイバーパンク2077等)

ストーリー系ゲームの目安 
100FPS~非常に快適
60~99FPSとても快適
30~59FPS重たい
~30FPS動作困難

FPSやMOBA等の競技性の高いゲームでの目標値(例:Apex LegendsやVALORANT等)

FPS系ゲームの目安 
240FPS~非常に快適
144~239FPSとても快適
100~143FPS快適
60~99FPS普通
~60FPS性能不足

サイバーパンク2077

ベンチマークモードで計測

ウルトラ
FHD平均122.55fps
WQHD平均102.45fps
4K平均47.13fps
ウルトラ:レイトレーシング
FHD平均66.1fps
WQHD平均41.87fps
4K平均19.46fps
ウルトラ:レイトレーシング(DLSS)
FHD平均93.99fps
WQHD平均83.82fps
4K平均57.17fps
クスノキ

クスノキ

サイバーパンク2077は「G-Tune DG-I7G7S」の場合フルHDならウルトラ設定でも快適に遊べます。レイトレーシングはDLSSを使えばWQHDまで快適です。4Kは場面によって厳しく可能な場所もあるといった具合です。

Starfield(スターフィールド)

スターフィールドにはベンチマークモードがないので惑星「ジェミソン」の都市「ニューアトランティス」で負荷テストをします。NPCの数が多くテストごとに多少の誤差がある点についてはご理解ください。
また、当ゲームは画質プリセットに高の更に上の「ウルトラ」がありますが負荷が高すぎるので検証には用いていません。

FHD平均108fps
WQHD平均106.5fps
4K平均76.6fps
クスノキ

クスノキ

スターフィールドは「G-Tune DG-I7G7S」の場合平均FPSで見れば4Kでも快適に見えますが、実際にはフレームレートがなかなか安定せず急激に落ち込む場面も少なくありません。そのため快適に遊べるのはWQHD程度だと捉えたほうが良いでしょう。

Forza MotorSport

ベンチマークモードで計測

ウルトラ
FHD平均115fps
WQHD平均100fps
4K平均73fps
ウルトラ(DLSS: オート)
FHD平均116fps
WQHD平均106fps
4K平均88fps
クスノキ

クスノキ

Forza MotorSportは「G-Tune DG-I7G7S」の場合4Kでも60fps以上で推移するので快適に遊べますね。

FF14:暁月のフィナーレ

ベンチマークモードで計測

最高品質
FHD平均226fps
WQHD平均181fps
4K平均100fps

【競技系】Apex Legends

射撃訓練場でバンガロールを選択し、好きなように動いたときの平均フレームレートを結果とする

グラフィック設定
アンチエイリアスTSAA
テクスチャストリーミング割当
テクスチャフィルタリング異方性16x
アンビエントオクルージョン品質
サンシャドウ範囲
サンシャドウディテール
スポットシャドウディテール最高
空間光有効
ダイナミックススポットシャドウ有効
モデルディテール
エフェクトディテール
衝撃マーク
ラグドール
ウルトラ
FHD平均283.5fps
WQHD平均236.2fps
4K平均142.4fps

PC版Apex Legendsはデフォルトで144FPS上限に設定されているので起動オプションから「+fps_max unlimited」を設定した状態で検証しています。

クスノキ

クスノキ

Apex Legendsは「G-Tune DG-I7G7S」ならWQHD以上なら200fps以上で安定しますね。画質設定を落とせば更に高いフレームレートで維持ができるでしょう。

【競技系】VALORANT

トレーニングエリアでジェットを選択し、好きなように動いたときの平均フレームレートを結果とする

グラフィック設定
マルチスレッドレンダリングオン
マテリアル
テクスチャー
ディテール
UI
ビネットオン
VSyncオフ
アンチエイリアスFXAA
異方性フィルタリング16x
明瞭度を上げるオフ
シャープネスの動的補正オフ
ブルームオン
ディストーションオン
キャストシャドウオン
ウルトラ
FHD
WQHD
4K平均452.4fps
クスノキ

クスノキ

VALORANTももちろん快適です。

【競技系】オーバーウォッチ2

訓練場でソジョーンを選択し、好きなように動いたときの平均フレームレートを結果とする

エピック
FHD平均343.5fps
WQHD平均244.1fps
4K平均214.4fps
クスノキ

クスノキ

オーバーウォッチ2は「G-Tune DG-I7G7S」ならどの解像度でも快適ですね。

【競技系】ストリートファイター6

ベンチマークモードで計測

HIGHEST
FHD平均59.95fps
WQHD平均59.99fps
4K平均58.43fps

ストリートファイター6はバトル時のフレームレートが60を上限に作られています。

クスノキ

クスノキ

ストリートファイター6は「G-Tune DG-I7G7S」の場合どの解像度でも快適に楽しめますね。

「G-Tune DG-I7G7S」の各種ベンチマークスコア

G-Tune DG-I7G7S」の性能を定量的に評価するために主要なベンチマークテストを行います。

CPU性能

CINEBENCH 2024

CinebenchはCPUの処理性能を定量的に評価するためのベンチマークソフトで、複雑なCGをCPUの処理だけで描画し、その結果を数値化し各CPUと比較するためのソフト。対象のCPUがどれくらいの性能を持っているかを正しく評価することができます。

CINEBENCH 2024
マルチコア1,145
シングルコア123
CPUマルチコアシングルコアコアスレッド定格最大
Intel Core i9-14900K2,21113924323.2GHz6.0GHz
AMD Ryzen 9 7950X2,18512516324.5GHz5.7GHz
Intel Core i9-13900KS2,15613524323.2GHz6.0GHz
Intel Core i9-13900K2,14013124323.2GHz6.0GHz
AMD Ryzen 9 7950X3D2,11712116324.2GHz5.7GHz
Intel Core i7-14700K2,02113120283.4GHz5.6GHz
AMD Ryzen 9 7900X1,62911812244.7GHz5.6GHz
Intel Core i7-13700K1,60812916243.4GHz5.4GHz
AMD Ryzen 9 7900X3D1,59612212244.4GHz5.6GHz
Intel Core i9-12900K1,58212616243.2GHz5.2GHz
AMD Ryzen 9 5950X1,4949816323.4GHz4.9GHz
Intel Core i5-14600K1,38812414203.5GHz5.3GHz
AMD Ryzen 9 3950X1,3257216323.5GHz4.7GHz
Intel Core i5-13600K1,25511514203.5GHz5.2GHz
AMD Ryzen 9 5900X1,1899712243.7GHz4.8GHz
Intel Core i7-12700K1,16911412203.6GHz5.0GHz
AMD Ryzen 9 3900XT1,0747912243.8GHz4.7GHz
AMD Ryzen 7 7700X1,0701168164.5GHz5.4GHz
AMD Ryzen 9 3900X1,0687812243.8GHz4.6GHz
AMD Ryzen 5 7600X9211156124.7GHz5.3GHz
Intel Core i5-13400F8739710162.5GHz4.6GHz
AMD Ryzen 7 5800X861988163.8GHz4.7GHz
Intel Core i5-12600K8229510163.7GHz4.9GHz
AMD Ryzen 7 3800X731788163.9GHz4.5GHz
AMD Ryzen 7 3700X708768163.6GHz4.4GHz
Intel Core i5-124007011026122.5GHz4.4GHz
AMD Ryzen 5 5600X668966123.7GHz4.6GHz
AMD Ryzen 5 5600642856123.5GHz4.4GHz
参考:CINEBENCH 2024 - CGDIRECTOR

GPU性能

3D Mark

3D MarkはPCのグラフィック性能を定量的に評価するためのベンチマークソフト。3D Markにはいくつかのテスト方式がありますが、ここでは特にゲーミングPCとしての性能を評価する「TimeSpy」と「FireStrike」を用います。

ベンチマークスコア画像
TimeSpy18,845
FireStrike38,750

ストレージ性能

ストレージ情報

SSDはMicronの「Micron 2400」が搭載されていました。

Crystal Disk Mark 8

Crystal Disk Markは記憶ストレージの読込速度や書込速度がどれくらいであるかを評価するためのベンチマークソフトです。テスト用のデータを対象のデバイスに読み書きさせ、一定時間内にどれくらいの速度で処理をこなせるかを計測します。

テストはデフォルトの1GiBに加えて最大負荷の64GiBも計測し、速度と応答時間を計測します。

1 GiB(MB/s)
64 GiB(MB/s)
1 GiB(レイテンシ, μs)
64 GiB(レイテンシ, μs)
1GiB64 GiB
シーケンシャル
読み込み速度
4,085MB/s4,694MB/s
シーケンシャル
書き込み速度
3,621MB/s3,615MB/s
ランダムアクセス
読み込み速度
75.52MB/s38.69MB/s
ランダムアクセス
書き込み速度
311.57MB/s225.78MB/s

G-Tune DG-I7G7S」に搭載されているSSDはシーケンシャル読み込み速度が4,000MB/sを超えており多くの用途でストレスのない速度を実現しています。シーケンシャル書き込み速度は約3,621MB/sで、こちらも十分な速度が計測されました。

負荷の異なる1GiBと64GiBではランダムアクセスの読込性能に差があることが確認できます。

ゲームの読み込み時間(FF14)

FF14のベンチマークテストでゲームのロード時間がどれくらいであるかを計測します。データはベンチマーク終了時に生成されるログファイルから読み取ります。

設定はフルHD、フルスクリーン、画質設定は「最高品質」で行います。

デバイス名ロード時間
G-Tune DG-I7G7S7.814秒

「G-Tune DG-I7G7S」の静音性

快適なデスク環境を構築する上でPCの動作音は無視できません。ゲーミングPCは一般的なPCと比較すると動作音が気になることが多いので、参考までにどれくらいの動作音なのか検証します。

検証はPCケースの正面から30cmのところにデジタル騒音計を置き、場面別にどれくらいの動作音が生じているかを確認します。デジタル騒音計はサンワダイレクトのものを使用しており、測定精度は±1.5dBです。

今回検証した動作音はPCから30cmの距離による数値なので実際に感じるものとは異なる点に留意してください。

当サイトの検証方法の場合PCの騒音は35dB(A)を下回ると静かな部類、36~40辺りが普通、それ以上はうるさいです。

シャットダウンYouTube再生中FF14ベンチ実行時3DMark Timespy実行時
31.1dB32.9dB35.3dB37.2dB

G-Tune DG-I7G7S」はYouTubeを再生するレベルの負荷であれば32.9dB(A)で静か、FF14のベンチマークを実行しているときでも35.3dBと比較的静かな部類でした。

筆者の感覚ではPCの近くで聞けば動作音は明らかに聞こえますが、足元においている分にはそれほど気にならない印象でした。デスク上にPCを置く場合GPUが100%で動作するような場面で動作音が気になります。

「G-Tune DG-I7G7S」の消費電力

G-Tune DG-I7G7S」の消費電力をコンセント経由で計測して月々の電気代がどれくらいになるかを計算します。

アイドル時CINEBENCH 2024実行時3DMark TimeSpy実行時
約46.5W約123W約326W

G-Tune DG-I7G7S」は「Intel Core i7-14700F」と「NVIDIA GeForce RTX 4070 SUPER」で構成されるPCですが、この組み合わせの消費電力は多い場合でも約330Wでした。

1ヶ月あたりの電気代目安
  • 1日2時間ゲームをする場合:約750円
  • 1日4時間ゲームをする場合:約1,500円
  • 1日8時間ゲームをする場合:約3,000円
  • 1日2時間ネットサーフィン+2時間ゲーム:約1,030円

※記事公開時点での東京電力をもとに計算しています

おわりに

G-Tune DG-I7G7S」の性能を様々なゲームやベンチマークで検証しました。30万円に迫るゲーミングPCですからほぼすべてのゲームがフルHDでとても快適に遊べ、FPS系では240FPS以上でも安定します。WQHDも多くのゲームで対応可能で更には4Kも基本的には対応できるのが驚きです。その高い性能ながらグラボのランク的には標準モデルですからNVIDIAの技術には驚かされるばかりです。

以上マウスコンピューターのゲーミングPC「G-Tune DG-I7G7S」のレビューでした。



クスノキ

クスノキ

調べても難しく書いてあることが多い自作PCに関する情報をわかりやすく、それでいて網羅度の高いコンテンツ作成を目指しています。レビューもおすすめです。

カテゴリー: