CPUの末尾KとKFの違い

こんばんは、クスノキです。

今回はCPU、特にIntel製CPUの品番末尾にあるK付きモデルやKF付きモデルの違いについて解説します。

2024年10月におすすめのゲーミングPC

製品名NEXTGEAR JG-A7G6TG-Tune DG-I7G7S
G-GEAR GE9J-M242/ZBH
CPURyzen 7 7700i7-14700Fi9-14900KF
GPURTX 4060 TiRTX 4070 SUPERRTX 4080 SUPER
性能目安✕4K/60FPS
△WQHD/60FPS
◯フルHD/144FPS
◯フルHD/60FPS
✕4K/60FPS
◯WQHD/60FPS
△フルHD/144FPS
◯フルHD/60FPS
◯4K/60FPS
◯WQHD/60FPS
◯フルHD/144FPS
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※性能目安は負荷の重いサイバーパンク2077を基準とするもの
◯:設定を落とさず実現可能
△:設定を落とすことで実現可能
✕:実現不可

CPUの型番の見方

CPUにはIntel製のものとAMD製のものがあります。Intel製のものは例えば「Intel Core i7-14700K」のような名称です。このCoreってなんだ?i7ってなんだ?という点について解説します。

Intel製CPUの型番の見方

CPUの型番(例)
  • Intel Core i7-14700K

Intel製CPUの命名規則は以下の通りです。噂によるとこの命名規則は今後変更になるようです。

Intelメーカー名
Coreブランド名
i7グレード
14700世代性能(数字が大きいほど高性能)
KCPUの細かな特性

今回の例で言えば14700KのKの部分。この末尾にはそのCPUの細かな特性を表すアルファベットがつけられます。このアルファベットが意味するところは下記リストをご覧ください。

Kオーバークロック可能
F内蔵GPU非搭載(グラボ搭載必須)
KFオーバークロック可能&内蔵GPU非搭載(グラボ搭載必須)
S省電力
Tさらに省電力
UノートPC向け省電力
HノートPC向け
X最上級&オーバークロック可能

AMD製CPUの型番の見方

CPUの型番(例)
  • AMD Ryzen 7 9700X

AMD製CPUの命名規則は以下の通りです。噂によるとこの命名規則は今後変更になるようです。

AMDメーカー名
Ryzenブランド名
7グレード
9700世代性能(数字が大きいほど高性能)
XCPUの細かな特性

9700の一番左の9は世代を表していますが第9世代という意味ではないので注意しましょう。

Ryzenの世代対応表
  • 3xxx&4xxx:第3世代
  • 5xxxx:第4世代
  • 7xxxx:第5世代
  • 9xxxx:第6世代

Intel製と最も違うのはAMDのRyzenシリーズは基本的に内蔵GPUが搭載されていません。末尾にGかS以外のモデルを搭載する場合はグラボも絶対に必要になります。

CPUのグレードの違い

PCのCPUはIntel製のものかAMD製のどちらから選びます。どちらのメーカーも性能によって名称が異なるのでこの項ではそれらの違いについてメーカーごとに解説します。

Intel製CPU

Intelの主要なCPUには以下のようなグレードが用意されています。

グレード性能
Core i9ハイエンド
Core i7ハイエンド
Core i5ミドル
Core i3エントリー~ミドル
Pentiumエントリー
Celeronエントリー
上から性能順

低価格帯のPCにはPentiumやCeleronが使われるケースが多く、快適なデスクワークやネットサーフィンにはCore i3以上が推奨されます。

ゲーミングPCとして使うのであれば最低でもCore i5以上、推奨されるのはCore i7になります。もちろん予算に余裕があればCore i9が候補に上がりますね。

AMD製CPU

AMDの主要なCPUには以下のようなグレードが用意されています。

グレード性能
Ryzen 9ハイエンド
Ryzen 7ハイエンド
Ryzen 5ミドル
Ryzen 3エントリー~ミドル
Athlonエントリー
上から性能順

Intel CPUの接尾辞KとKFの違い

例:
  • Intel Core i7-1◯700K
  • Intel Core i7-1◯700KF

さて今回の本題ですが、Intel製のCPUには「Intel Core i7-1◯700K」というモデルや「Intel Core i7-1◯700KF」等がありますが、K付きモデルとKF付きモデルは何が違うのかという点。

上述の通りIntelのK付きモデルはオーバークロック可能モデル。今回の例で言えばどちらもKが付いていますのでどちらもオーバークロックが可能なCPUであることを意味します。

Kの後ろにFが付いているモデルは内蔵グラフィック比搭載モデルを意味するので、「Intel Core i7-1◯700KF」というCPUはオーバークロック可能でかつ、内蔵グラフィックが非搭載のモデルであるということになります。

そのため、KF付きモデルを搭載する場合はグラフィックボードを搭載することが必須になります。

CPUの性能はKなしとK付きでは性能が異なりますが、KとKFに違いはありません。

おわりに

今回はCPUメーカーごとにCPUの型番の見方やグレードの違い、接尾辞の細かな意味について解説しました。

CPU購入時の参考になれば幸いです。



クスノキ

クスノキ

調べても難しく書いてあることが多い自作PCに関する情報をわかりやすく、それでいて網羅度の高いコンテンツ作成を目指しています。レビューもおすすめです。

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