WFHD(2560×1080)解像度、200Hzリフレッシュレートに対応しながら応答速度1msを実現する30インチサイズのVA湾曲モニター「ASUS VG30VQL1A」のレビューをまとめます。
そのスペックや特徴、そしてユーザーの使用感をまとめて見ていきましょう。
2025年におすすめのゲーミングモニター
製品名 | ![]() BenQ EX251 | ![]() ASUS VG27AQ3A | ![]() INNOCN 27M2V | ![]() BenQ XL2540K |
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サイズ | 24.5 | 27 | 27 | 24.5 |
解像度 | フルHD | WQHD | 4K | フルHD |
Hz | 220Hz | 180Hz | 160Hz | 240Hz |
パネル | IPS | IPS | IPS | TN |
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目次
ASUS VG30VQL1Aの特徴をざっくり
ASUS VG30VQL1Aの特徴
- リフレッシュレート200Hzの湾曲ゲーミングモニター
- スポーツ系ゲーマーも満足の応答速度1ms
- VAパネル採用で高いコントラスト比とよリ深い黒を実現
- Adaptive Sync技術(AMD FreeSync対応)でティアリングやスタッタリングを軽減
- 画面のブレやチラつきを抑えるELMB Sync機能
ASUS VG30VQL1Aがおすすめな人
- 映像美もパフォーマンスも譲りたくない人
- 競技性の高いFPS・TPSゲームをプレイする人
- ゲームの世界観に没入して楽しみたい人
- ブレの少ないくっきり画面にこだわりたい人
本記事公開時点でのAmazonカスタマーレビューでは総合評価4.3/5という評価でした。
ASUS VG30VQL1Aのスペック
モニター名 | ASUS VG30VQL1A |
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寸法 | 703.0 x 516.0 x 215.0 mm(WxHxD) |
サイズ | 29.5インチ |
湾曲率 | 1500R |
パネル | VA |
解像度 | ワイドフルHD(2560×1080) |
応答速度 | 1ms (MPRT) |
リフレッシュレート | 200Hz |
輝度 | 300cd/㎡ |
コントラスト比 | 3000:1 |
視野角 | 178°/178° |
表示色 | 1,670万色 |
色域 | sRGB 127% DCI-P3 99% |
HDCP | 2.2 |
スピーカー | 2W x 2 |
調整機能 | ティルト:-5°/ 20° 高さ調整:130mm |
VESA | 100x100mm |
入力端子 | HDMI 2.0 x 2 DisplayPort 1.2 x 1 USB-TypeA x 2 |
付属ケーブル | 電源 / HDMI / DisplayPort / USB |
ASUS VG30VQL1Aのレビューまとめ
モニター性能
パネル | VA |
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解像度 | ワイドフルHD(2560×1080) |
リフレッシュレート | 200Hz |
「ASUS VG30VQL1A」のモニターはVA湾曲パネル。解像度はワイドフルHD(2560×1080)で、リフレッシュレートは最大200Hzまで対応しています。
応答速度は1ms(MPRT)で、動きの速いシーンでも残像感を抑えます。また、AMD FreeSync Premiumにも対応しており、ティアリングやスタッタリングを軽減し、アクション性の強いゲームでも快適にプレイできます。
メリット | デメリット | おすすめ用途 | |
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OLED | 色の再現度に定評 発色が良い・高コントラスト 視野角が広い 応答速度が速い | 画面の焼き付き対策が必要(動的なスクリーンセーバー等) 高価 | 全般 |
IPS | 色の再現度に定評 発色が良い・高コントラスト 視野角が広い | 価格が他のパネルと比較して高め 応答速度が遅い(最近は改善傾向) | 動画視聴 フォトレタッチ クリエイティブ作業全般 |
VA | 高コントラスト 黒色の表現力に優れる 平均的な視野角(IPS>VA>TN) | 応答速度遅い色の再現度が低い | 動画視聴 |
TN | 応答速度が速い 安価 | 視野角が狭い色の再現度が低い | ゲーム |
ユーザーのレビューからは、色合いが良く、リフレッシュレート性能を考えたら圧倒的にコスパが高いという声やゲーミングモニター初心者にも扱いやすく設置もわかりやすかったといった高評価の声が寄せられています。
ちなみに「ASUS VG30VQL1A」のパネル湾曲率は1500R。湾曲率(R)は数字が小さいほど大きく湾曲し、より高い没入感を得られることが期待されますが、同時に画面酔いしやすさも高くなる傾向にあります。そのため、初めての湾曲モニタに不安がある方は、平面モニタと比較しても違和感がなく馴染みやすい湾曲率1500R~1800Rから始めてみることをオススメします。一般的な湾曲モニタの湾曲率は、大体1000R~1800Rです。こちらも併せてご参考までに。
「ASUS VG30VQL1A」のパネルは、表面処理としてノングレアが採用されています。
メリット | デメリット | おすすめ用途 | |
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グレア (光沢) | 発色が良いコントラストが高い | 環境光の映り込みが大きい目が疲れやすい | 動画・映画視聴ゲーム |
ノングレア (非光沢) | 環境光の映り込みが小さい目が疲れにくい | コントラストが低い (グレアと比べて白っぽく見える) | ネットサーフィンデスクワークゲーム |
輝度 | 300cd/㎡ |
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コントラスト比 | 3000:1 |
表示色 | 1,670万色 |
色域 | sRGB 127% DCI-P3 99% |
「ASUS VG30VQL1A」は、sRGB色域カバー率127%による深みのある発色で、より自然でリアルな映像を映し出し、ムービーやゲームへの没入感を高めます。グラフィックな作業にも十分対応する色域です。
また口コミでは特に、VAパネルの強みである黒をより真っ黒に表現する性能が好評で、「ゲームだけでなく映画や動画も没入感がすごい」「何を映すにも発色が綺麗」といった声が挙がっていました。
デザイン
「ASUS VG30VQL1A」の本体は背面やスタンド、ベゼルも含めすべて黒を基調としたカラーデザインで、いたってシンプル。ベゼルレスデザインと洗練された外観は、映像への没入感も高めてくれます。ベゼルはモニタ下部のみ「ASUS」の文字分、わずかに太くなっています。
否定的なレビューとしては、「設置スペースには余裕を持つ必要がある」とのレビューが散見され、背面に配置されている物理ボタンや各種入出力端子に使いづらさを感じたというユーザーの声もありました。
スタンド・モニターアーム
ASUS VG30VQL1A | |
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スタンド機能 | ティルト:-5°/ 20° 高さ調整:130mm |
VESA | 100x100mm |
「ASUS VG30VQL1A」のスタンドは、ティルト・高さ調整機能に対応。また、モニターアームを利用する際に必要なVESAマウントには100×100で対応しています。
スタンドは、1500Rの湾曲モニタを支えるためかやや大きめなV字脚デザイン。湾曲モニタゆえに奥行きをはじめ設置スペースには余裕を持つ必要があります。口コミレベルではモニターアームを用いているユーザーの方が多い印象でした。
- チルト:モニターの首を上下に調節する機能のこと
- スイベル:モニタースタンドを固定した状態でモニターの向きを左右に調整する機能のこと
- ピボット:モニターを横向きから縦向きに90度回転する機能のこと
- 高さ調整機能:モニターの高さをスタンドで調整する機能のこと
スピーカー
スピーカー | 2W x 2 |
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「ASUS VG30VQL1A」には2Wのスピーカーが2基搭載されていますが、その音質に関してはあくまで標準的なもので、外部スピーカーやヘッドホンの使用を検討するユーザーも少なくないようです。
「ASUS VG30VQL1A」には背面にヘッドフォンジャックがあります。モニターに直接ヘッドフォンやイヤホンを挿して使用することも可能です。
モニターのよくある質問
Q:解像度が違うとどう変わるの?
解像度とは画像の密度を示す数値のことです。
はじめて解像度について知ったという方はこの数字が大きいとどうなるのか、小さいとどうなるのかイメージがわかりづらいと思います。画像をご覧ください。

解像度は数字が大きくなると表現できる幅が広がり、なめらかで細かな画像を表示することができるようになります。
主な解像度には以下のようなものがあります。
解像度 (横x縦) | おすすめ用途 | |
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HD | 1280 x 720 | あまり使われない |
フルHD | 1920 x 1080 | 一般用途全般 動画視聴 ゲーム |
WQHD (QHD) | 2560 x 1440 | ゲーム デザイン クリエイティブ作業 |
4K | 3840 x 2160 | 映画視聴 ゲーム デザイン カラーマネジメント |
Q:ゲーミングモニターの解像度はどれがおすすめなの?
基本的にフルHD・WQHD・4Kの中でどれにするかを選ぶことになると思いますが、解像度が大きくなればなるほどPCの要求スペックが高くなることに注意が必要です。
Steamが公開しているハードウェア調査の結果によると2024年時点でSteamを利用しているユーザーの約50%がフルHDのゲーミングモニターを使用しているようです。WQHDが30%、4Kは3%です。

競技系のタイトルをプレイされる方はより高いフレームレートが求められるためフルHDのゲーミングモニターがおすすめです。アクションRPGのような作品を主に楽しむ方はWQHDのゲーミングモニターを視野にいれると良いでしょう。
解像度が高ければ高いほど精細な映像美を楽しむことができますが、高いフレームレートで安定させるには相応のゲーミングPCが必要になるため、現実的にフルHDかWQHDのどちらかがおすすめになります。高性能なゲーミングPCを持っているもしくは購入する予定がある方は4Kゲーミングモニターの購入を検討に入れても良いかも知れません。
Q:リフレッシュレートって何?
リフレッシュレートとは画面が1秒間に何回更新されるかという指標です。
パラパラ漫画でイメージしてみてください。1秒間に10回しかパラパラとめくられない作品と1秒間に60回めくられる作品。
1秒間に60回めくられるパラパラ漫画の方がより滑らかですよね。これを画面では60Hz(ヘルツ)と表記します。
つまりリフレッシュレートが高ければ高いほど滑らかな映像体験を得られるということです。
- リフレッシュレート:ハードウェア側の1秒間あたりの更新回数(Hz)
- フレームレート:ソフトウェア側の1秒間あたりの更新回数(FPS)
Q:ゲーミングモニターにおすすめのサイズは?
ゲーミングモニターに限らずPCモニターは24インチか27インチのどちらかが選ばれる傾向にあります。選ばれやすいこともあり24インチと27インチの製品ラインナップが充実しています。
とりわけeSportsを意識するようなプロ向けモニターは24インチが選ばれることが多いです。
Q:ゲーミングモニターはPC側で設定が必要なの?
ゲーミングモニターは165Hzや240Hzのような高リフレッシュレートに対応するモニターと言い換えることができますが、PC側でリフレッシュレートの設定変更が必要です。
モニターとPCを正しい出力ケーブルで接続したら映像は出力されますが、設定していない状態では60Hz出力のままになっています。
リフレッシュレートの変更はWindowsの設定から「ディスプレイ」→「該当モニターを選択」→「ディスプレイの詳細設定」から変更しましょう。NVIDIAコントロールパネルから「ディスプレイ」→「解像度の変更」から変更しても構いません。
Q:ゲーミングモニターにおすすめのパネルってあるの?
ゲーミングモニターは高リフレッシュレートに対応していることと応答速度が速いことが求められます。
従来パネルによる応答速度の差が大きかったこともあり、ゲーミングモニターならパネルはTNを選ぶことが一般的でした。最近ではパネルによる応答速度の差がかなり縮まっていることから映りの良いIPSパネルのゲーミングモニターが数多く登場するようになりました。
このことからゲーミングモニターはIPSパネルから選ぶことをおすすめしますが、プロ向けに販売されているモニターは依然としてTNパネルが採用しているため、プロ向け環境の構築したい方はTNパネルの本格ゲーミングモニターを選ぶようにしましょう。
おわりに
「ASUS VG30VQL1A」のスペック、レビューまとめでした。新しいモニターを購入する際の参考になれば幸いです。