1920×1080(フルHD)解像度、75Hzリフレッシュレートに対応しながら、入力遅延を最小限に抑えるGameFast入力も搭載している24.5インチサイズのTNモニタ「ASUS VG245HE-J」のレビューをまとめます。
そのスペックや特徴、そしてユーザーの使用感をまとめて見ていきましょう。
2025年におすすめのゲーミングモニター
製品名 | ![]() BenQ EX251 | ![]() ASUS VG27AQ3A | ![]() INNOCN 27M2V | ![]() BenQ XL2540K |
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サイズ | 24.5 | 27 | 27 | 24.5 |
解像度 | フルHD | WQHD | 4K | フルHD |
Hz | 220Hz | 180Hz | 160Hz | 240Hz |
パネル | IPS | IPS | IPS | TN |
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目次
ASUS VG245HE-Jの特徴をざっくり
ASUS VG245HE-Jの特徴
- 圧倒的な格安価格
- リフレッシュレート75Hzの24.5インチモニター
- 高速の応答速度0.6ms
- 入力遅延を抑制するGameFast入力技術採用
ASUS VG245HE-Jがおすすめな人
- 入力遅延が気になる人
- スピード感あるタイトルをよく遊ぶ人
- 競技性の高いゲームでのパフォーマンスを追求したい人
- ブレの少ないくっきり画面にこだわりたい人
本記事公開時点でのAmazonカスタマーレビューには計1,973件の評価が寄せられ、総合評価4.5/5という評価でした。
ASUS VG245HE-Jのスペック
モニター名 | ASUS VG245HE-J |
---|---|
寸法 | 415.0 x 561.0 x 211.0mm(HxWxD) |
サイズ | 24.5インチ |
パネル | TN |
解像度 | フルHD(1920×1080) |
応答速度 | 0.6ms |
リフレッシュレート | 75 Hz |
輝度 | 250cd/㎡ |
コントラスト比 | 1000:1 |
視野角 | 170°/160° |
表示色 | 1670万色 |
色域 | sRGB 100% |
HDCP | 対応 |
スピーカー | 2W × 2 |
調整機能 | ティルト:-5°/ 33° |
VESA | 100x100mm |
入力端子 | HDMI 1.4 x 2 D-Sub x 1 |
付属ケーブル | 電源 / HDMI / VGA |
ASUS VG245HE-Jのレビューまとめ
モニター性能
パネル | TN |
---|---|
解像度 | フルHD(1920×1080) |
リフレッシュレート | 75 Hz |
「ASUS VG245HE-J」のモニターはTNパネル。解像度はフルHD(1920×1080)で、リフレッシュレートは75Hzまで対応しています。
メリット | デメリット | おすすめ用途 | |
---|---|---|---|
OLED | 色の再現度に定評 発色が良い・高コントラスト 視野角が広い 応答速度が速い | 画面の焼き付き対策が必要(動的なスクリーンセーバー等) 高価 | 全般 |
IPS | 色の再現度に定評 発色が良い・高コントラスト 視野角が広い | 価格が他のパネルと比較して高め 応答速度が遅い(最近は改善傾向) | 動画視聴 フォトレタッチ クリエイティブ作業全般 |
VA | 高コントラスト 黒色の表現力に優れる 平均的な視野角(IPS>VA>TN) | 応答速度遅い色の再現度が低い | 動画視聴 |
TN | 応答速度が速い 安価 | 視野角が狭い色の再現度が低い | ゲーム |
「ASUS VG245HE-J」の特徴は、入力遅延を最小限に抑えるASUS独自の「GameFast入力」機能が搭載されていること。TNパネルの強みである0.6msの応答速度も合わせて、家庭用ゲーム機で使用するモニターとしてユーザーからも高く評価されています。また、AMD FreeSyncにも対応しているので、ティアリングやスタッタリングを軽減し、アクション性の強いゲームでも快適にプレイすることができます。
寄せられた口コミを見ていると、格安価格のモニターということもあって、特にそれまでテレビでゲームを遊んでいたユーザーが「はじめてのゲーミングモニタ」として購入するケースもかなり多いようです。
総じて「敵がよく見える」「びっくりするくらいヌルヌル」というレビューが多く、はじめてのゲーミングモニタや旧世代機からの乗り換え先としても「ASUS VG245HE-J」が多くのユーザーに選ばれ、高い満足度を獲得していることが分かります。
「ASUS VG245HE-J」のパネルは、表面処理としてノングレアが採用されています。
メリット | デメリット | おすすめ用途 | |
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グレア (光沢) | 発色が良いコントラストが高い | 環境光の映り込みが大きい目が疲れやすい | 動画・映画視聴ゲーム |
ノングレア (非光沢) | 環境光の映り込みが小さい目が疲れにくい | コントラストが低い (グレアと比べて白っぽく見える) | ネットサーフィンデスクワークゲーム |
輝度 | 250cd/㎡ |
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コントラスト比 | 1000:1 |
表示色 | 1670万色 |
色域 | sRGB 100% |
「ASUS VG245HE-J」は、sRGB色域カバー率100%による鮮やかな色彩表現が特徴のモニターです。映画やゲームの体験をさらに豊かなものにしてくれます。
画面のチラつきを抑え、長時間のプレイで目にかかる負担を大幅に軽減するフリッカーフリー機能の存在も好評のようです。
デザイン
「ASUS VG245HE-J」の本体カラーは、背面やスタンド、ベゼルも含めすべて黒。電源をはじめとする物理ボタン、各種入出力端子はすべてモニター背面にあります。
モニタ背面はロボットの外装パーツなどを思わせる彫りが入っていて、ややゴテゴテした印象です。ヘッドフォン端子も背面にある点については、一部ユーザーから「モニター下辺に欲しかった」という声も集めているようでした。
スタンド・モニターアーム
ASUS VG245HE-J | |
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スタンド機能 | ティルト:-5°/ 33° |
VESA | 100×100 |
「ASUS VG245HE-J」のスタンドは、ティルト調整機能に対応。また、モニターアームを利用する際に必要なVESAマウントには100×100で対応しています。
モニターの回転機能は搭載されていないので、縦画面モニターとして使用するには別途モニターアームが必要になります。縦画面での使用を検討されている方はご注意ください。
- チルト:モニターの首を上下に調節する機能のこと
- スイベル:モニタースタンドを固定した状態でモニターの向きを左右に調整する機能のこと
- ピボット:モニターを横向きから縦向きに90度回転する機能のこと
- 高さ調整機能:モニターの高さをスタンドで調整する機能のこと
スタンドにはケーブル管理用の大きいスロットがあり、スタンドの前面からでも背面からでもケーブルを束ねて通すことができます。スタンド自体は安定感がある一方で、前後にややスペースを必要とするため、忘れずにチェックしておくようにされてください。
スピーカー
スピーカー | 2W × 2 |
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「ASUS VG245HE-J」には2Wのスピーカーが2基搭載されていますが、その音質に物足りなさを感じているユーザーの声は少なからずありました。
モニター内蔵のスピーカーに関しては、その期待値がユーザーによって大きく分かれる分野。そのためレビューにもバラつきが見られますが、総じて音質は「デフォルト設定でも低音や人の声を明瞭に聞き取れる」程度のもので、配信の視聴などに不便するようなものではないという見方は一致しているようで外部スピーカーの使用を推奨する声が多かった印象でした。
ちなみに「ASUS VG245HE-J」には背面にヘッドフォンジャックがあります。モニターに直接ヘッドフォンやイヤホンを挿して使用することも可能です。
モニターのよくある質問
Q:解像度が違うとどう変わるの?
解像度とは画像の密度を示す数値のことです。
はじめて解像度について知ったという方はこの数字が大きいとどうなるのか、小さいとどうなるのかイメージがわかりづらいと思います。画像をご覧ください。

解像度は数字が大きくなると表現できる幅が広がり、なめらかで細かな画像を表示することができるようになります。
主な解像度には以下のようなものがあります。
解像度 (横x縦) | おすすめ用途 | |
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HD | 1280 x 720 | あまり使われない |
フルHD | 1920 x 1080 | 一般用途全般 動画視聴 ゲーム |
WQHD (QHD) | 2560 x 1440 | ゲーム デザイン クリエイティブ作業 |
4K | 3840 x 2160 | 映画視聴 ゲーム デザイン カラーマネジメント |
Q:ゲーミングモニターの解像度はどれがおすすめなの?
基本的にフルHD・WQHD・4Kの中でどれにするかを選ぶことになると思いますが、解像度が大きくなればなるほどPCの要求スペックが高くなることに注意が必要です。
Steamが公開しているハードウェア調査の結果によると2024年時点でSteamを利用しているユーザーの約50%がフルHDのゲーミングモニターを使用しているようです。WQHDが30%、4Kは3%です。

競技系のタイトルをプレイされる方はより高いフレームレートが求められるためフルHDのゲーミングモニターがおすすめです。アクションRPGのような作品を主に楽しむ方はWQHDのゲーミングモニターを視野にいれると良いでしょう。
解像度が高ければ高いほど精細な映像美を楽しむことができますが、高いフレームレートで安定させるには相応のゲーミングPCが必要になるため、現実的にフルHDかWQHDのどちらかがおすすめになります。高性能なゲーミングPCを持っているもしくは購入する予定がある方は4Kゲーミングモニターの購入を検討に入れても良いかも知れません。
Q:リフレッシュレートって何?
リフレッシュレートとは画面が1秒間に何回更新されるかという指標です。
パラパラ漫画でイメージしてみてください。1秒間に10回しかパラパラとめくられない作品と1秒間に60回めくられる作品。
1秒間に60回めくられるパラパラ漫画の方がより滑らかですよね。これを画面では60Hz(ヘルツ)と表記します。
つまりリフレッシュレートが高ければ高いほど滑らかな映像体験を得られるということです。
- リフレッシュレート:ハードウェア側の1秒間あたりの更新回数(Hz)
- フレームレート:ソフトウェア側の1秒間あたりの更新回数(FPS)
Q:ゲーミングモニターにおすすめのサイズは?
ゲーミングモニターに限らずPCモニターは24インチか27インチのどちらかが選ばれる傾向にあります。選ばれやすいこともあり24インチと27インチの製品ラインナップが充実しています。
とりわけeSportsを意識するようなプロ向けモニターは24インチが選ばれることが多いです。
Q:ゲーミングモニターはPC側で設定が必要なの?
ゲーミングモニターは165Hzや240Hzのような高リフレッシュレートに対応するモニターと言い換えることができますが、PC側でリフレッシュレートの設定変更が必要です。
モニターとPCを正しい出力ケーブルで接続したら映像は出力されますが、設定していない状態では60Hz出力のままになっています。
リフレッシュレートの変更はWindowsの設定から「ディスプレイ」→「該当モニターを選択」→「ディスプレイの詳細設定」から変更しましょう。NVIDIAコントロールパネルから「ディスプレイ」→「解像度の変更」から変更しても構いません。
Q:ゲーミングモニターにおすすめのパネルってあるの?
ゲーミングモニターは高リフレッシュレートに対応していることと応答速度が速いことが求められます。
従来パネルによる応答速度の差が大きかったこともあり、ゲーミングモニターならパネルはTNを選ぶことが一般的でした。最近ではパネルによる応答速度の差がかなり縮まっていることから映りの良いIPSパネルのゲーミングモニターが数多く登場するようになりました。
このことからゲーミングモニターはIPSパネルから選ぶことをおすすめしますが、プロ向けに販売されているモニターは依然としてTNパネルが採用しているため、プロ向け環境の構築したい方はTNパネルの本格ゲーミングモニターを選ぶようにしましょう。
おわりに
「ASUS VG245HE-J」のスペック、レビューまとめでした。新しいモニターを購入する際の参考になれば幸いです。