1920×1080(フルHD)解像度、180Hzリフレッシュレートに対応しながら、応答速度1msを実現する24インチサイズのRAPID IPSモニタ「MSI G244F-E2」のレビューをまとめます。
そのスペックや特徴、そしてユーザーの使用感をまとめて見ていきましょう。
2025年におすすめのゲーミングモニター
製品名 | ![]() BenQ EX251 | ![]() ASUS VG27AQ3A | ![]() INNOCN 27M2V | ![]() BenQ XL2540K |
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サイズ | 24.5 | 27 | 27 | 24.5 |
解像度 | フルHD | WQHD | 4K | フルHD |
Hz | 220Hz | 180Hz | 160Hz | 240Hz |
パネル | IPS | IPS | IPS | TN |
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目次
MSI G244F-E2の特徴をざっくり
MSI G244F-E2の特徴
- 高品質な発色とリフレッシュレート180Hzの両立
- スポーツ系ゲーマーも満足の応答速度1ms
- コントラスト比「1,500,000:1」による鮮やかな画面
- 高さ・チルト・スイベル調整が可能な柔軟なスタンド
MSI G244F-E2がおすすめな人
- コスパがいい新世代機に買い替えを検討している人
- フルHDで180Hz対応モデルのIPSモニタが欲しい人
- PCゲームで解像度よりも高フレームレートを維持したい人
本記事公開時点でのAmazonカスタマーレビューには計162件の評価が寄せられ、総合評価4.6/5という評価でした。
MSI G244F-E2のスペック
モニター名 | MSI G244F-E2 |
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寸法 | 540 x 50 x 325mm(WxDxH) |
サイズ | 23.8インチ |
パネル | RAPID IPS |
解像度 | フルHD(1920×1080) |
応答速度 | 1ms (GtG) |
リフレッシュレート | 180Hz |
輝度 | 300 cd/m2 |
コントラスト比 | 1000:1 |
視野角 | 178°/178° |
表示色 | 1677万 |
色域 | sRGB 93% DCI-P3 88% |
HDCP | – |
スピーカー | なし |
調整機能 | ティルト:-5°/ 20° |
VESA | 75x75mm |
入力端子 | HDMI 2.0 x 2 DisplayPort 1.2 x 1 |
付属ケーブル | 電源 / HDMI |
MSI G244F-E2のレビューまとめ
モニター性能
パネル | RAPID IPS |
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解像度 | フルHD(1920×1080) |
リフレッシュレート | 180Hz |
「MSI G244F-E2」のモニターはRAPID IPSパネル。解像度はフルHD(1920×1080)で、リフレッシュレートは最大180Hzまで対応しています。
メリット | デメリット | おすすめ用途 | |
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OLED | 色の再現度に定評 発色が良い・高コントラスト 視野角が広い 応答速度が速い | 画面の焼き付き対策が必要(動的なスクリーンセーバー等) 高価 | 全般 |
IPS | 色の再現度に定評 発色が良い・高コントラスト 視野角が広い | 価格が他のパネルと比較して高め 応答速度が遅い(最近は改善傾向) | 動画視聴 フォトレタッチ クリエイティブ作業全般 |
VA | 高コントラスト 黒色の表現力に優れる 平均的な視野角(IPS>VA>TN) | 応答速度遅い色の再現度が低い | 動画視聴 |
TN | 応答速度が速い 安価 | 視野角が狭い色の再現度が低い | ゲーム |
RAPID IPSは高画質と高速応答を実現したmsi社独自のパネル技術で開発されたIPSパネル。GtG 1 msの応答速度と最大180Hzのリフレッシュレートで、FPSなどの競技性が高いゲームタイトルのプレイヤーからも人気かつ高い評価を獲得しています。
コスパの高さもあって、これまで旧世代機を使っていたユーザーの乗り換え先としても選ばれることが多いようで、「最新機器の鮮やかさに驚いた」「びっくりするくらいヌルヌル動く」といった口コミを多く獲得していました。
「MSI G244F-E2」のパネルは、表面処理としてノングレアが採用されています。
メリット | デメリット | おすすめ用途 | |
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グレア (光沢) | 発色が良いコントラストが高い | 環境光の映り込みが大きい目が疲れやすい | 動画・映画視聴ゲーム |
ノングレア (非光沢) | 環境光の映り込みが小さい目が疲れにくい | コントラストが低い (グレアと比べて白っぽく見える) | ネットサーフィンデスクワークゲーム |
輝度 | 300 cd/m2 |
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コントラスト比 | 1000:1 |
表示色 | 1677万 |
色域 | sRGB 93% DCI-P3 88% |
「MSI G244F-E2」は、1,677万色の表示に対応する鮮やかな映像表現が特徴のモニター。よりリアルで臨場感がある明暗・色彩表現で映画やゲームの体験をさらに豊かなものにしてくれます。
ただし、一部ユーザーからは「他社と比較してやや赤みが強い」ことを指摘する声も散見されました。それでもほとんどのユーザーは「発色はきれい」「おおむね満足」との見解で、あまり致命的なものではない程度のもののようです。
デザイン
「MSI G244F-E2」の本体は背面やスタンド、ベゼルも含めすべて黒を基調としたカラーデザイン。ベゼルは超薄型で、モニタ下部のみ「msi」の文字分、少し太くなっています。
モニタ背面左側には「msi」のシンボルであるドラゴンがワンポイント刻印されており、ひと目で「msi」のモニタであることが分かるデザインです。
スタンド・モニターアーム
MSI G244F-E2 | |
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スタンド機能 | ティルト:-5°/ 20° |
VESA | 75×75 |
「MSI G244F-E2」のスタンドは、ティルト調整機能にのみ対応。また、モニターアームを利用する際に必要なVESAマウントには75×75で対応しています。
電源をはじめとする物理ボタン、各種入出力端子はすべてモニター背面にあります。特に物理ボタンが前面からは見えない位置にあることで「設定がしづらい」「せめてモニター下辺に欲しかった」という声も集めているようでした。設定用のリモコンが付属していないことも影響していそうです。
- チルト:モニターの首を上下に調節する機能のこと
- スイベル:モニタースタンドを固定した状態でモニターの向きを左右に調整する機能のこと
- ピボット:モニターを横向きから縦向きに90度回転する機能のこと
- 高さ調整機能:モニターの高さをスタンドで調整する機能のこと
スピーカー
スピーカー | なし |
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「MSI G244F-E2」にはスピーカーが搭載されていませんが、ヘッドフォンジャックがあります。
モニターに直接ヘッドフォンやイヤホンを挿して使用することが可能です。
モニターのよくある質問
Q:解像度が違うとどう変わるの?
解像度とは画像の密度を示す数値のことです。
はじめて解像度について知ったという方はこの数字が大きいとどうなるのか、小さいとどうなるのかイメージがわかりづらいと思います。画像をご覧ください。

解像度は数字が大きくなると表現できる幅が広がり、なめらかで細かな画像を表示することができるようになります。
主な解像度には以下のようなものがあります。
解像度 (横x縦) | おすすめ用途 | |
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HD | 1280 x 720 | あまり使われない |
フルHD | 1920 x 1080 | 一般用途全般 動画視聴 ゲーム |
WQHD (QHD) | 2560 x 1440 | ゲーム デザイン クリエイティブ作業 |
4K | 3840 x 2160 | 映画視聴 ゲーム デザイン カラーマネジメント |
Q:ゲーミングモニターの解像度はどれがおすすめなの?
基本的にフルHD・WQHD・4Kの中でどれにするかを選ぶことになると思いますが、解像度が大きくなればなるほどPCの要求スペックが高くなることに注意が必要です。
Steamが公開しているハードウェア調査の結果によると2024年時点でSteamを利用しているユーザーの約50%がフルHDのゲーミングモニターを使用しているようです。WQHDが30%、4Kは3%です。

競技系のタイトルをプレイされる方はより高いフレームレートが求められるためフルHDのゲーミングモニターがおすすめです。アクションRPGのような作品を主に楽しむ方はWQHDのゲーミングモニターを視野にいれると良いでしょう。
解像度が高ければ高いほど精細な映像美を楽しむことができますが、高いフレームレートで安定させるには相応のゲーミングPCが必要になるため、現実的にフルHDかWQHDのどちらかがおすすめになります。高性能なゲーミングPCを持っているもしくは購入する予定がある方は4Kゲーミングモニターの購入を検討に入れても良いかも知れません。
Q:リフレッシュレートって何?
リフレッシュレートとは画面が1秒間に何回更新されるかという指標です。
パラパラ漫画でイメージしてみてください。1秒間に10回しかパラパラとめくられない作品と1秒間に60回めくられる作品。
1秒間に60回めくられるパラパラ漫画の方がより滑らかですよね。これを画面では60Hz(ヘルツ)と表記します。
つまりリフレッシュレートが高ければ高いほど滑らかな映像体験を得られるということです。
- リフレッシュレート:ハードウェア側の1秒間あたりの更新回数(Hz)
- フレームレート:ソフトウェア側の1秒間あたりの更新回数(FPS)
Q:ゲーミングモニターにおすすめのサイズは?
ゲーミングモニターに限らずPCモニターは24インチか27インチのどちらかが選ばれる傾向にあります。選ばれやすいこともあり24インチと27インチの製品ラインナップが充実しています。
とりわけeSportsを意識するようなプロ向けモニターは24インチが選ばれることが多いです。
Q:ゲーミングモニターはPC側で設定が必要なの?
ゲーミングモニターは165Hzや240Hzのような高リフレッシュレートに対応するモニターと言い換えることができますが、PC側でリフレッシュレートの設定変更が必要です。
モニターとPCを正しい出力ケーブルで接続したら映像は出力されますが、設定していない状態では60Hz出力のままになっています。
リフレッシュレートの変更はWindowsの設定から「ディスプレイ」→「該当モニターを選択」→「ディスプレイの詳細設定」から変更しましょう。NVIDIAコントロールパネルから「ディスプレイ」→「解像度の変更」から変更しても構いません。
Q:ゲーミングモニターにおすすめのパネルってあるの?
ゲーミングモニターは高リフレッシュレートに対応していることと応答速度が速いことが求められます。
従来パネルによる応答速度の差が大きかったこともあり、ゲーミングモニターならパネルはTNを選ぶことが一般的でした。最近ではパネルによる応答速度の差がかなり縮まっていることから映りの良いIPSパネルのゲーミングモニターが数多く登場するようになりました。
このことからゲーミングモニターはIPSパネルから選ぶことをおすすめしますが、プロ向けに販売されているモニターは依然としてTNパネルが採用しているため、プロ向け環境の構築したい方はTNパネルの本格ゲーミングモニターを選ぶようにしましょう。
おわりに
「MSI G244F-E2」のスペック、レビューまとめでした。新しいモニターを購入する際の参考になれば幸いです。