Ryzen 7 7800X3D対応のマザーボード|おすすめはどれ?

PCを自作するときにCPUは性能を決める上で最も重要なパーツの一つです。CPUを選ぶときはマザーボードとの互換性を気にしなくてはなりません。

今回は「Ryzen 7 7800X3D」を搭載するときにおすすめのマザーボードとそもそもマザーボードはどう選べば良いのか解説します。

2025年4月におすすめのゲーミングPC

製品名
NEO5778_MDL.make

G TUNE DG-A7A8X

G TUNE FZ-A7G80
CPURyzen 7 7800X3DRyzen 7 9700XRyzen 7 9800X3D
GPURTX 5070Radeon RX 7800 XTRTX 5080
性能目安✕4K/60FPS
△WQHD/60FPS
◯フルHD/144FPS
◯フルHD/60FPS
✕4K/60FPS
◯WQHD/60FPS
△フルHD/144FPS
◯フルHD/60FPS
◯4K/60FPS
◯WQHD/60FPS
◯フルHD/144FPS
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※性能目安は負荷の重いサイバーパンク2077を基準とするもの
◯:設定を落とさず実現可能
△:設定を落とすことで実現可能
✕:実現不可

Ryzen 7 7800X3Dの対応ソケットとチップセット

  • 対応ソケット:AM5
  • 対応チップセット:X670E, X670, B650E, B650

「Ryzen 7 7800X3D」の対応ソケットとチップセットは上記のとおりです。自作PCを作るときはマザーボードもこれに対応したものにしましょう。

マザーボードの選び方

マザーボードは基板です。CPUやグラボやメモリを挿すために必要なパーツです。家で例えるなら基礎部分。基礎の上に色々な材料が乗っかって家ができあがります。PCも同じイメージです。

マザーボードの選び方は様々。先にCPUを決めてからマザーボードを決める人が多いと思います。どういう順番で構成を決めていくかは作りたいPCの形によりますが、ここではマザーボードを選ぶ際の4つのポイントについて解説します。特にソケットとチップセットの選び方に注意しましょう。

大きさを選ぶ

マザーボードには主に4つのサイズ規格があります。

E-ATX > ATX > Micro ATX >Mini ITX

最も大きいものがE-ATXです。フルタワーやミドルタワーと呼ばれるPCケースではATXが採用されていることが多いです。ミニタワーにはMicro ATXがよく使われます。Mini ITXはさらに小さなケースに使われますが、ゲーミングPCの場合グラフィックボードを搭載するためのスペースが必要なので多くの場合ATXかMicro ATXのどちらかを選びます。E-ATXは一般的には販売されておらずサーバー向け製品に使用されることがほとんどです。

マザーボードのサイズとPCケースの対応サイズが一致している必要があるため、マザーボードが大きいのであればPCケースも大きくなります。これは将来の拡張性に余裕があることになるため、PC本体の大きさを気にしないのであればATXを選んでも良いでしょう。できれば小型でもしかすると持ち運びもするかもしれないという方はMicro ATXをおすすめします。

注意点として例えばマザーボードの大きさをATXにするなら購入するPCケースもATXに対応したものにしましょう。

ソケットを選ぶ

マザーボードを選ぶ上でソケットも無視できません。ソケットはCPUの裏側にあるマザーボードと触れる部分のギザギザの形です。この形がマザーボードとCPUで同じである必要があります。

例えばCPUの対応ソケットが「LGA1700」であればマザーボードも「LGA1700」のものにしてください。この形が違うとCPUを搭載することができません。

ソケット形状はCPUの世代が新しくなると変わることになる場合が多いです。

下記Intel製CPUとAMD製CPUの世代とソケットの対応表を参考にしてください。

Intel製のCPUソケットチップセット
Ultra 2世代LGA1851Z890
B860
H810
14世代LGA1700Z790
H770
B760
Z690
H670
B660
H610
13世代LGA1700Z790
H770
B760
Z690
H670
B660
H610
12世代LGA1700Z690
H670
B660
H610
10及び11世代LGA1200Z590
Z490 (BIOS更新で11世代もOK)
H570
B560
H470 (BIOS更新で11世代もOK)
H510
10世代B460
H410
末尾に「X」が付く7~10世代までLGA2066X299
AMD製のCPUソケットチップセット
6世代AM5X870, X870E
B650, B650E
X670, X670E
A620
5世代AM5X670E
X670
B650E
B650
2~4世代AM4X570
3及び4世代B550 (3世代はCPUにグラボが積まれていると不可)
A520 (3世代はCPUにグラボが積まれていると不可)
1~4世代X470 (BIOS更新で4世代もOK)
B450 (BIOS更新で4世代もOK)
 1~3世代X370 (BIOS更新で3世代もOK)
B350 (BIOS更新で3世代もOK)
A320 (3世代はCPUにグラボが積まれていると不可)

チップセットを選ぶ

マザーボードの大きさとソケットを選んだら次はマザーボードの性能で最も重要になるチップセットを選びましょう。おそらく多くの方が迷ってしまうのがチップセットによる違いでしょう。

まずどのチップセットから選ばなくてはならないのか。ソケットと同じようにやはりCPUの対応チップセットと合わせる必要があります。

例としてCPUが「Z790」にしか対応していないのであればマザーボードも「Z790」を選ばなくてはなりません

チップセットにはいくつかの種類があり、その種類の中で世代による違いがあるということになります。Intel第14、13世代であれば「Z790」、12世代であれば「Z690」のようにZシリーズがあったり、Hシリーズもあります。それぞれの違いと特徴は以下のとおりです。

Intel製チップセットの見方
Xシリーズ「Core i0-00000X」などの末尾に「X」が付くCPU対応の超ハイスペックなモデル
Zシリーズオーバークロックが可能でハイスペックなモデル
H70シリーズ安価で性能も良いモデル(標準)
Bシリーズコスト重視モデル(ビジネス向け)
H10シリーズ一番安価なモデル
AMD製チップセットの見方
X399以外のXシリーズハイスペックモデル
Bシリーズ安価で性能も良いモデル
Aシリーズオーバークロック不可で安価なモデル

チップセットによってマザーボードの値段が変わるのですが実際のところ何が違うのか。最も大事な点はCPUをオーバークロックするかどうかです。それによって選ぶチップセットが変わります。オーバークロックする予定があるならオーバークロックに対応したマザーボードを買いましょう

オーバークロックしたい人が選ぶチップセット

Intel製CPUなら「Xシリーズ」もしくは「Zシリーズ」。よく選ばれるのはZシリーズです。

AMD製CPUなら「Xシリーズ」もしくは「Bシリーズ」。

オーバークロックしない人が選ぶチップセット

Intel製CPUなら「Hシリーズ」もしくは「Bシリーズ」、予算に余裕があるなら「Zシリーズ」です。

AMD製CPUなら「Bシリーズ」もしくは「Aシリーズ」です。

クスノキ

クスノキ

オーバークロック以外の差はあるの?

オーバークロック以外の差はストレージの拡張性やWi-Fiに対応しているか、端子の種類など、総じて利便性に違いがあります。

重要なポイントがあります。オーバークロックしてCPUの性能を引き上げた場合は別ですが、そうではない場合チップセットのグレードによってゲーム時の快適さが変わるわけではありません。

オーバークロックすれば性能は上がりますがオーバークロックしないのにわざわざ「Hシリーズ」じゃなくて「Zシリーズ」を選ぶ必要はありません。その差でゲームのパフォーマンスが変わるわけではありません。

細かい話ですがもしCPUをオーバークロックする予定があるならマザーボードのVRMフェーズ数という仕様が10以上のものを選ぶようにすると快適にオーバークロックができます。

その他の用途や拡張性を選ぶ

基本的な選び方は上述の3点で十分です。ただしマザーボードには最初からWi-Fiアンテナを内蔵しているものとしていないものなど細かなグレードの差が設けられています。マザーボードのRGB LED機能の有無などもここに当たります。

他にもPCを使う用途は様々です。作業的にThunderbolt 3ポートが必要だという人はThunderbolt 3ポートに対応したグレードのマザーボードを選ぶように気をつけましょう。

Ryzen 7 7800X3D対応のおすすめマザーボード

オーバークロック対応のマザーボード

「Ryzen 7 7800X3D」の場合、オーバークロックするのであれば「X670E」もしくは「X670」のチップセットを搭載するマザーボードを選んでください。

標準モデルとなる「B650E」と「B650」もオーバークロックには対応しているのでオーバークロックをする明確な意志がないのであればBシリーズでも十分です。

コスパ重視のマザーボード

「Ryzen 7 7800X3D」を搭載するPCをコスト重視で自作する場合は、「B650E」もしくは「B650」を搭載するマザーボードを選ぶと良いでしょう。

Ryzen 7 7800X3D搭載のおすすめゲーミングPC

CPUに「Ryzen 7 7800X3D」を搭載しているPCの中でおすすめのものを紹介します。順番はおすすめ順ではなく、価格順です。

MD46T78

CPURyzen 7 7800X3D
メモリ16GB
グラボNVIDIA GeForce RTX 4060 Ti(8GB)
SSD500GB(M.2 NVMe Gen4)
HDD-※
OSWindows 11 Pro 64bit
価格204,800円
MD46T78 - MDL.make

MDL.makeの「MD46T78」はRyzen 7 7800X3DとNVIDIA GeForce RTX 4060 Tiを搭載するゲーミングPCです。価格が204,800円。性能に対して破格の安さは実店舗を置かないことやSNSでショップ自ら広報活動に取り組むことで実現しています。フルHDで144FPSがとても安定し、ヘビー級のゲームでもフルHDでは60FPS以上で安定します。フルHDで240FPSは設定を落としても厳しいです。
圧倒的な安さを実現する反面、SSD容量が500GBとやや物足りないため注文時に増量しておきたいですね。標準でCPUクーラーが空冷になっているのでできれば水冷クーラーも導入しましょう。

NEO7878

CPURyzen 7 7800X3D
メモリ16GB
グラボRadeon RX 7800 XT(16GB)
SSD500GB(M.2 NVMe)
HDD-※
OSWindows 11 Pro 64bit
価格238,800円
NEO7878 - MDL.make

MDL.makeの「NEO7878」はRyzen 7 7800X3DとNVIDIA GeForce RTX 4060 Tiを搭載するゲーミングPCです。価格が238,800円。性能に対して破格の安さは実店舗を置かないことやSNSでショップ自ら広報活動に取り組むことで実現しています。フルHDで144FPSがとても安定し、WQHDでも設定を落とせば144FPSで安定します。ヘビー級のゲームはフルHDであればとても快適でWQHDでは設定を落とすことで快適に遊べる性能を持ち合わせます。
圧倒的な安さを実現する反面、SSD容量が500GBとやや物足りないため注文時に増量しておきたいですね。標準でCPUクーラーが空冷になっているのでできれば水冷クーラーも導入しましょう。

MD47S78

CPURyzen 7 7800X3D
メモリ16GB
グラボNVIDIA GeForce RTX 4070 SUPER(16GB)
SSD500GB(M.2 NVMe)
HDD-※
OSWindows 11 Pro 64bit
価格259,800円
MD47S78 - MDL.make

MDL.makeの「MD47S78」はRyzen 7 7800X3DとNVIDIA GeForce RTX 4070 SUPERを搭載するゲーミングPCです。価格が259,800円。性能に対して破格の安さは実店舗を置かないことやSNSでショップ自ら広報活動に取り組むことで実現しています。フルHDで144FPSがとても安定し、WQHDでも設定を落とせば144FPSで安定します。ヘビー級のゲームはフルHDであればとても快適でWQHDでは設定を落とすことで快適に遊べる性能を持ち合わせます。
圧倒的な安さを実現する反面、SSD容量が500GBとやや物足りないため注文時に増量しておきたいですね。標準でCPUクーラーが空冷になっているのでできれば水冷クーラーも導入しましょう。

NEO5778

CPURyzen 7 7800X3D
メモリ16GB
グラボNVIDIA GeForce RTX 5070(12GB)
SSD500GB(M.2 NVMe)
HDD-※
OSWindows 11 Pro 64bit
価格268,800円
NEO5778 - MDL.make

MDL.makeの「NEO5778」はRyzen 7 7800X3DとNVIDIA GeForce RTX 5070を搭載するゲーミングPCです。価格が268,800円。性能に対して破格の安さは実店舗を置かないことやSNSでショップ自ら広報活動に取り組むことで実現しています。フルHDで144FPSがとても安定し、WQHDでも設定を落とせば144FPSで安定します。ヘビー級のゲームはフルHDであればとても快適でWQHDでは設定を落とすことで快適に遊べる性能を持ち合わせます。
圧倒的な安さを実現する反面、SSD容量が500GBとやや物足りないため注文時に増量しておきたいですね。標準でCPUクーラーが空冷になっているのでできれば水冷クーラーも導入しましょう。

G-Tune DG-A7G7S

CPURyzen 7 7800X3D
メモリDDR5-5200 32GB(16GBx2)
グラボNVIDIA GeForce RTX 4070 SUPER(12GB)
SSD1TB(M.2 NVMe Gen4)
HDD-※
OSWindows 11 Home 64bit
価格349,800円
G-Tune DG-A7G7S - マウスコンピューター

G-Tune DG-A7G7S」はRyzen 7 7800X3DとNVIDIA GeForce RTX 4070 SUPERを搭載するゲーミングPCです。価格が349,800円。フルHDで144FPSがとても安定し、WQHDでも設定を落とせば144FPSで安定します。ヘビー級のゲームはフルHDであればとても快適でWQHDでは設定を落とすことで快適に遊べる性能を持ち合わせます。SSDはM.2 NVMeで1TBと多くの用途に応えるものになっています。

おわりに

「Ryzen 7 7800X3D」の対応ソケットやチップセットを基に、マザーボードの選び方を紹介しました。

自作PCを作るときに必要なパーツについて別途まとめているので、気になる方はぜひご覧ください。

2025年4月におすすめのゲーミングPC

製品名
NEO5778_MDL.make

G TUNE DG-A7A8X

G TUNE FZ-A7G80
CPURyzen 7 7800X3DRyzen 7 9700XRyzen 7 9800X3D
GPURTX 5070Radeon RX 7800 XTRTX 5080
性能目安✕4K/60FPS
△WQHD/60FPS
◯フルHD/144FPS
◯フルHD/60FPS
✕4K/60FPS
◯WQHD/60FPS
△フルHD/144FPS
◯フルHD/60FPS
◯4K/60FPS
◯WQHD/60FPS
◯フルHD/144FPS
公式ページ詳細を見る  詳細を見る詳細を見る
※性能目安は負荷の重いサイバーパンク2077を基準とするもの
◯:設定を落とさず実現可能
△:設定を落とすことで実現可能
✕:実現不可



クスノキ

クスノキ

調べても難しく書いてあることが多い自作PCに関する情報をわかりやすく、それでいて網羅度の高いコンテンツ作成を目指しています。

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