Ryzen 7 5700Xの消費電力とおすすめの電源容量

新しく自作PCを作るときにCPUを「Ryzen 7 5700X」にするときにどれくらいの電源容量を搭載すれば良いか迷っているという方向けに電源ユニットの選び方と必要な電源容量の求め方を解説します。

「Ryzen 7 5700X」を搭載する場合に必要な電源ユニットの容量を構成別に紹介します。

2024年12月におすすめのゲーミングPC

製品名NEXTGEAR JG-A7G6TG-Tune DG-I7G7S
G-GEAR GE9A-X247/XBH
CPURyzen 7 7700i7-14700FRyzen 9 9950X
GPURTX 4060 TiRTX 4070 SUPERRTX 4080 SUPER
性能目安✕4K/60FPS
△WQHD/60FPS
◯フルHD/144FPS
◯フルHD/60FPS
✕4K/60FPS
◯WQHD/60FPS
△フルHD/144FPS
◯フルHD/60FPS
◯4K/60FPS
◯WQHD/60FPS
◯フルHD/144FPS
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※性能目安は負荷の重いサイバーパンク2077を基準とするもの
◯:設定を落とさず実現可能
△:設定を落とすことで実現可能
✕:実現不可

「Ryzen 7 5700X」の消費電力は65W

PC電源ユニットの選び方

電源ユニットはマザーボードやCPU、グラボと言った各パーツに電力を効率的に供給するためのものなので構成スペックの消費電力に満たない電源容量ではPCが正しく動作しない可能性があります。

とは言っても、電源ユニットをどう選べば良いか難しいという方向けに電源ユニットの選び方をかんたんに解説します。

電源容量は合計消費電力の約1.3~1.5倍

初心者の方はPCの電源ユニットは各パーツの消費電力を合計した値の1.5~2倍の容量にしましょう。

費用を抑えるコスパ重視の方はPCの電源ユニットは各パーツの消費電力を合計した値の1.3~1.5倍の容量にしましょう。

理由は電源負荷率が50%の時が最も電源にとって心地のよい状態であり、これが電源ユニットの寿命を長くすることに寄与し、発熱を抑えられます。将来パーツを新調したりする際の余裕分としても重要です。

600W必要なPC構成で電源ユニットの容量が600Wであった場合、電源ユニットは常に100%の力で全力疾走することになります。しかし600W必要なPCで1200Wの電源を使用するのであれば余裕を持って走ることができます。

そしてPCの電源ユニットにおいて最も余裕を持って気持ちよく走れる(変換効率の良い)負荷率が50%に設計されているので各パーツの消費電力の合計値の2倍の電源ユニットを搭載しましょうと言われているわけです。

ただし。PCを普通に使う上で100%の電力が使用することは非常に稀です。CPUやグラフィックボードやSSDをすべて100%で動員されることは余程変態的に使わない限り難しいです。

このことから当サイトでは各パーツの消費電力を合計した値の1.5倍の電源ユニットを搭載しておけば余剰分も含めて十分と考えます。

電力変換効率とは:

入力された電力をPCで使える電力に変換される比率のこと

例:電力変換効率が80%で600Wの電源ユニットの場合、480Wが使用可能な電力となり残り20%は熱などに変換されることになります

負荷率とは:

電源ユニットの容量と各種パーツの消費電力の比率のこと

例:1000Wの電源ユニットに500Wの負荷をかけると負荷率が50%と表記します

電源ユニットの品質判断は80 PLUS認証

PCの電源ユニットは80 PLUS(エイティープラス)と呼ばれる規格が設けられており、どのランクの認証を受けているかでその電源ユニットの性能がわかるようになっています。

現在80 PLUSには6種類のランクが設けられており、それぞれ以下のような違いがあります。

ランクアイコン電力変換効率
負荷率
20%
負荷率
50%
負荷率
100%
80 PLUS80%80%80%
80 PLUS Bronze82%85%82%
80 PLUS Silver85%88%85%
80 PLUS Gold87%90%87%
80 PLUS Platinum90%92%89%
80 PLUS Titanium92%94%90%

どのランクの電源ユニットを選ぶかはユーザーによって異なるので一概には言えませんが一般的に80 PLUS Gold以上の電源ユニットを選べば間違いないと言われています。

予算に余裕がある方は80 PLUS Titaniumも候補になりますし、予算に限りがある方は80 PLUS Bronzeの電源ユニットでも良いでしょう。

より電力変換効率の優れている電源ユニットの方が同じ電源容量であっても高価になります。

各パーツの合計消費電力の求め方

電源ユニットの選び方がわかったら次にすることは自分が作ろうとしている自作PCにはどれくらいの容量が必要かの確認です。

下記の簡易的な公式を使ってください。

(CPUの消費電力+グラボの消費電力+75W)x 1.5=推奨電源容量

75Wの内訳はおおまかにマザーボードが50W、メモリが15W、SSD(HDD)が10Wなどです。CPUとグラボを除いたその他のパーツが必要とする消費電力の総和がおよそ75Wです。

これらの式を用いて具体的にAというCPUとBというグラボの場合どれくらいの電源ユニットが必要になるかを次項で解説します。

Ryzen 7 5700Xにおすすめの電源容量

CPUに「Ryzen 7 5700X」を搭載するときに必要な電源容量を現在主要なグラボ別に紹介します。

当サイトにおけるおすすめの電源容量は下記式に基づくものですが、販売されている電源ユニットは550W、650W、750W、850W、1000Wのような刻みなので1.5倍以上の容量をおすすめとして提示します。

(CPUの消費電力+グラボの消費電力+75W)x 1.5=推奨電源容量

Ryzen 7 5700X&RTX 4090におすすめの電源容量

パーツ製品名使用電力目安
CPURyzen 7 5700X65W
GPUNVIDIA GeForce RTX 4090450W
その他約75W
合計使用電力目安:590W
おすすめ電源容量:885W

「Ryzen 7 5700X」と「NVIDIA GeForce RTX 4090」を搭載する自作PCの場合おすすめの電源容量は850W~1000Wです。価格を最低限に留める場合においても590W以上の電源ユニットを選ぶようにしましょう。

Ryzen 7 5700X&RTX 4080におすすめの電源容量

パーツ製品名使用電力目安
CPURyzen 7 5700X65W
GPUNVIDIA GeForce RTX 4080320W
その他約75W
合計使用電力目安:460W
おすすめ電源容量:690W

「Ryzen 7 5700X」と「NVIDIA GeForce RTX 4080」を搭載する自作PCの場合おすすめの電源容量は650W~750Wです。価格を最低限に留める場合においても460W以上の電源ユニットを選ぶようにしましょう。

Ryzen 7 5700X&RTX 4070 Tiにおすすめの電源容量

パーツ製品名使用電力目安
CPURyzen 7 5700X65W
GPUNVIDIA GeForce RTX 4070 Ti285W
その他約75W
合計使用電力目安:425W
おすすめ電源容量:637.5W

「Ryzen 7 5700X」と「NVIDIA GeForce RTX 4070 Ti」を搭載する自作PCの場合おすすめの電源容量は650Wです。価格を最低限に留める場合においても425W以上の電源ユニットを選ぶようにしましょう。

Ryzen 7 5700X&RTX 4070におすすめの電源容量

パーツ製品名使用電力目安
CPURyzen 7 5700X65W
GPUNVIDIA GeForce RTX 4070200W
その他約75W
合計使用電力目安:340W
おすすめ電源容量:510W

「Ryzen 7 5700X」と「NVIDIA GeForce RTX 4070」を搭載する自作PCの場合おすすめの電源容量は550Wです。価格を最低限に留める場合においても340W以上の電源ユニットを選ぶようにしましょう。

Ryzen 7 5700X&RTX 4060 Tiにおすすめの電源容量

パーツ製品名使用電力目安
CPURyzen 7 5700X65W
GPUNVIDIA GeForce RTX 4060 Ti165W
その他約75W
合計使用電力目安:305W
おすすめ電源容量:457.5W

「Ryzen 7 5700X」と「NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti」を搭載する自作PCの場合おすすめの電源容量は550Wです。価格を最低限に留める場合においても305W以上の電源ユニットを選ぶようにしましょう。

Ryzen 7 5700X&RTX 4060におすすめの電源容量

パーツ製品名使用電力目安
CPURyzen 7 5700X65W
GPUNVIDIA GeForce RTX 4060115W
その他約75W
合計使用電力目安:255W
おすすめ電源容量:382.5W

「Ryzen 7 5700X」と「NVIDIA GeForce RTX 4060」を搭載する自作PCの場合おすすめの電源容量は450W~550Wです。価格を最低限に留める場合においても255W以上の電源ユニットを選ぶようにしましょう。

Ryzen 7 5700X搭載のおすすめBTOゲーミングPC

NEXTGEAR JG-A7G60

CPUAMD Ryzen 7 5700X
メモリDDR4-3200 16GB(8GBx2)
グラボNVIDIA GeForce RTX 4060(8GB)
SSD1TB
HDD-※
OSWindows 11 Home 64bit
価格164,800円
NEXTGEAR JG-A7G60 - マウスコンピューター

NEXTGEAR JG-A7G60」はAMD Ryzen 7 5700XとNVIDIA GeForce RTX 4060を搭載する、ゲーミングPCがはじめての方にもおすすめできるエントリー向けのPCです。価格は164,800円とゲーミングPCの中ではかなり安くなっているにも関わらずフルHD解像度で多くのゲームが快適に遊べます。SSDもM.2 NVMeで1TBと多くの用途に応えるものになっています。ケースはミニタワー型と拡張性には乏しいもののコンパクトで場所を取らないのが魅力的です。

G-Tune DG-A7G60

CPUAMD Ryzen 7 5700X
メモリDDR4-3200 16GB(8GBx2)
グラボNVIDIA GeForce RTX 4060(8GB)
SSD1TB
HDD-※
OSWindows 11 Home 64bit
価格204,800円
G-Tune DG-A7G60 - マウスコンピューター

G-Tune DG-A7G60」はAMD Ryzen 7 5700XとNVIDIA GeForce RTX 4060を搭載するゲーミングPCです。価格は204,800円。ゲーム性能面ではフルHDで60FPSは多くのゲームでとても快適に遊べます。設定を最適化することで144FPSを目指せすこともできます。。SSDはM.2 NVMeで1TBと多くの用途に応えられる容量です。動画編集のような用途には容量に不安があるのでそういう場合はオプションで拡張できます。

NEXTGEAR JG-A7G6T

CPUAMD Ryzen 7 5700X
メモリDDR4-3200 16GB(8GBx2)
グラボNVIDIA GeForce RTX 4060 Ti(8GB)
SSD1TB
HDD-
OSWindows 11 Home 64bit
価格179,800円
NEXTGEAR JG-A7G6T - マウスコンピューター

NEXTGEAR JG-A7G6T」はAMD Ryzen 7 5700XとNVIDIA GeForce RTX 4060 Tiを搭載する、ゲーミングPCがはじめての方にもおすすめできるエントリー向けのPCです。「NEXTGEAR JG-A5G60」の上位モデルでグラフィックボードが1ランク性能の良い「RTX 4060 Ti」を搭載しています。価格は179,800円。SSDもM.2 NVMeで1TBと多くの用途に応えるものになっています。ケースはミニタワー型と拡張性には乏しいもののコンパクトで場所を取らないのが魅力的です。

NEXTGEAR JG-A7G7S

CPUAMD Ryzen 7 5700X
メモリDDR4-3200 16GB(8GBx2)
グラボNVIDIA GeForce RTX 4070 SUPER(12GB)
SSD1TB
HDD-
OSWindows 11 Home 64bit
価格229,900円
NEXTGEAR JG-A7G7S - マウスコンピューター

NEXTGEAR JG-A7G7S」はAMD Ryzen 7 5700XとNVIDIA GeForce RTX 4070 SUPERを搭載するゲーミングPCです。価格は229,900円。性能はフルHDで144FPSがとても安定し、設定を落とすことで240FPSも安定します。サイバーパンク級のヘビーゲームでもWQHDまでは快適に遊ぶことができます。SSDはM.2 NVMeで1TBと多くの用途に応えるものになっています。ケースはミニタワー型と拡張性には乏しいもののコンパクトで場所を取らないのが魅力的です。

おわりに

今回紹介していないグラボで自作PCを作成する場合は下記目安表を参考にしてください。

CPU/GPUの使用電力目安表
モデル名ベース時最大ターボ時
Intel
Ultra世代
Ultra 9 285K125W250W
Ultra 7 265K125W250W
Ultra 5 245K125W159W
14世代
i9-14900K125W253W
i9-1490065W219W
i7-14700K125W253W
i7-1470065W219W
i5-14600K125W181W
i5-1460065W154W
i5-1450065W154W
i5-1440065W148W
13世代
i9-13900K125W253W
i7-13700K125W253W
i7-1370065W219W
i5-13600K125W181W
i5-1360065W154W
i5-1350065W154W
i5-1340065W148W
12世代
i9-12900K125W241W
i9-1290065W202W
i7-12700K125W190W
i7-1270065W180W
i5-12600K125W150W
i5-1260065W117W
i5-1250065W117W
i5-1240065W117W
i3-1210060W89W
11世代
i9-11900K125W-
i7-11700K125W-
i7-1170065W-
i5-11600K125W-
i5-1160065W-
AMD
Ryzen 9000シリーズ(第6世代)
Ryzen 9 9950X170W-
Ryzen 9 9900X120W-
Ryzen 7 9800X3D120W
Ryzen 7 9700X65W-
Ryzen 5 9600X65W
Ryzen 7000シリーズ(第5世代)
Ryzen 9 7950X3D120W
Ryzen 9 7950X170W-
Ryzen 9 7900X3D120W
Ryzen 9 7900X170W-
Ryzen 7 7800X3D120W
Ryzen 7 7700X105W-
Ryzen 7 770065W
Ryzen 5 7600X105W-
Ryzen 5000シリーズ(第4世代)
Ryzen 9 5950X105W-
Ryzen 9 5900X105W-
Ryzen 7 5800X105W-
Ryzen 7 5700X65W-
Ryzen 5 5600X65W-
Ryzen 5 560065W-
Ryzen 3000シリーズ(第3世代)
Ryzen 9 3950X105W-
Ryzen 9 3900X105W-
Ryzen 7 3800X105W-
Ryzen 7 3700X65W-
モデル名使用電力目安
NVIDIA
RTX 40シリーズ
RTX 4090450W
RTX 4080 SUPER320W
RTX 4080320W
RTX 4070 Ti SUPER285W
RTX 4070 Ti285W
RTX 4070 SUPER220W
RTX 4070200W
RTX 4060 Ti165W
RTX 4060115W
RTX 30シリーズ
RTX 3090 Ti450W
RTX 3090350W
RTX 3080 Ti350W
RTX 3080320W
RTX 3070 Ti290W
RTX 3070220W
RTX 3060 Ti200W
RTX 3060170W
RTX 3050130W
RTX 20シリーズ
RTX 2080 Ti250W
RTX 2080 SUPER250W
RTX 2080215W
RTX 2070 SUPER215W
RTX 2070175W
RTX 2060 SUPER175W
RTX 2060160W
GTX 16シリーズ
GTX 1660 Ti120W
GTX 1660 SUPER125W
GTX 1660120W
GTX 1650 SUPER100W
GTX 165075W
GTX 1080 Ti250W
GTX 1080180W
AMD
Radeon 7000シリーズ
Radeon RX 7900 XTX355W
Radeon RX 7900 XT315W
Radeon RX 7800 XT263W
Radeon RX 7700 XT245W
Radeon RX 7600165W
Radeon 6000シリーズ
Radeon RX 6950 XT335W
Radeon RX 6900 XT300W
Radeon RX 6800 XT300W
Radeon RX 6800250W
Radeon RX 6750 XT250W
Radeon RX 6700 XT230W
Radeon RX 6650 XT180W
Radeon RX 6600 XT160W
Radeon RX 6600132W
Radeon RX 6500 XT107W
Radeon RX 640053W
Radeon 5000シリーズ
Radeon RX 5700 XT225W
Radeon RX 5700180W
Radeon RX 5600 XT150W
Radeon RX 5600150W
Radeon RX 5500 XT130W



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